【ランキングTOP5】薬剤師の転職理由は！？具体例や面接での伝え方を紹介

当記事では、薬剤師の転職について、このような悩みや疑問を解決します！

薬剤師の転職理由には、「人間関係」「キャリアの限界」「収入への不満」など、さまざまな本音があります。

でも、それを面接でどう伝えるべきか、自信が持てない人も多いのではないでしょうか？

本記事では、薬剤師の転職理由ランキングの他にも、面接での上手な伝え方についても詳しく解説します。

この記事を読めば、「自分だけじゃなかったんだ」とホッとできる瞬間や、転職理由を自信を持って伝えることができますよ！

薬剤師の転職理由ランキングTOP5

薬剤師の転職理由ランキングTOP5は以下のとおり。

• 年収・待遇に不満があるから
• 職場の人間関係が良好ではないから
• やりがいを感じられなくなったから
• 長時間労働が肉体的に辛いから
• ライフスタイルが大きく変化したから

それぞれの転職理由について、詳しく解説します！

①年収・待遇に不満があるから

年収アップや待遇改善は、薬剤師の転職理由として非常に多い内容です。

厚生労働省が発表した「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、薬剤師の平均年収は約578万円と、全体の平均年収312万円に比べると非常に高い数値となっていますが、昇給のペースが遅かったり、いつまで経っても昇格ができないといった悩みを抱えている方は多いです。

勤務先の先輩などを見ていても昇給されている気配がない場合は、年収アップするために転職を選択するという方は多く見られます。

②職場の人間関係が良好ではないから

職場の人間関係の悪さを改善したいという理由で転職を決意する方も非常に多いです。

高圧的な上司がいる、雰囲気が合わない、陰湿な同僚がいるなど、一般的な企業でも当てはまるような人間関係の悪さはもちろん、薬局などで勤務している場合は少数かつ同じメンバーで毎日仕事をすることによるストレスを感じる方も多く見られます。

③やりがいを感じられなくなったから

薬剤師になるために薬学部を卒業して国家資格を取得したにもかかわらず、薬局で毎日同じような処方箋を扱ったり、資格を意味ないと感じるような仕事をしたりと、やりがいを感じられなくなり転職するという薬剤師の方は多いです。

医療業界は常に勉強をしなくてはいけない業界のひとつですが、毎日ルーティーンワークをしていると新しい知識を学ぶ機会や必要性も少なく感じる人もいます。

このように、職場によってはルーティンワークが多かったり、勉強する時間が取れないということもあり、やりがいを感じられなくなってしまうケースもあります。

国家資格を活かしながら学び続けられる職場へスキルアップ・キャリアアップを目的として転職する方も多いです。

④長時間労働が肉体的に辛いから

主に病院勤務の薬剤師は、長時間労働や夜勤、緊急対応などで残業が発生したり夜勤で働いたりと、長時間労働になることが多いことから肉体的に辛いと転職を決意する薬剤師も多いです。

患者の命に関わることも多い病院勤務では、常に緊張感のある環境で仕事をするということや長時間労働になることも多いため、肉体的だけではなく精神的に辛さを感じることもあるでしょう。

⑤ライフスタイルが大きく変化したから

引っ越しや結婚、家族の介護など、ライフスタイルが大きく変化することも転職の大きな理由になります。

ライフスタイルが大きく変化すると今まで通りの勤務ができなくなってしまうため、まずは勤務先に労働条件を変更できるか相談するか、理想的な勤務条件のある仕事に転職するというどちらかを選択することになります。

また、正社員としてフルタイムで働き続けることが難しい場合は、パート・アルバイトや派遣を検討することで理想的な職場環境を見つけやすいです。

転職理由の面接での上手な伝え方

ネガティブな理由をポジティブに言い換える

薬剤師の転職理由はポジティブな理由もあればネガティブな理由もありますが、面接においてはすべてポジティブに伝える必要があります。

というのも、ネガティブな転職理由を伝えてしまうと、採用担当者は”うちでも同じことにならないか不安”とネガティブな印象を持ってしまう可能性があるからです。

ポジティブな転職理由はそのまま採用担当者に伝えて問題ありませんが、ネガティブな転職理由の場合は以下のように言い換えて伝えるようにしましょう。

転職の理由	面接での伝え方
年収が低いから	評価基準が整っている環境に挑戦したい
人間関係が悪い	チームワークに優れた環境で働きたい 将来的にはリーダーポジションを目指したい
キャリアアップできないから	医療従事者と連携したい 認定薬剤師を目指したい 研修に参加したい 様々なな処方箋に触れたい 大きな施設に挑戦したい
労働環境が悪い	効率的に業務を進めたい 勤務終了後に資格の勉強をしたい
やりがいを感じなかったから	自己成長したい 新しい環境にチャレンジ

このように、ネガティブな理由を本音で伝えてしまうと印象が悪くなってしまうこともあります。

現在勤めている会社の悪い部分を面接で話したり、すべて会社が悪いと他責思考を話してしまうと採用担当者からマイナス評価をされてしまうことも。

採用担当者に伝わりやすい転職理由の伝え方とは？

実際の面接では、「なぜ転職を考えたのか」だけでなく、「次の職場でどう貢献できるのか」まで語れると、説得力が一気に増します。

たとえば…

「前職では業務や過度なノルマに追われる日々で、患者さん一人ひとりとしっかり向き合えないことにジレンマを感じていました。御社では、対人業務を大切にされていると伺い、より丁寧な服薬指導ができる環境で、自分の力を発揮し、かかりつけの人数等を増やして、御社に貢献したいです。」

このように、「過去 → 悩み → 学び → 未来への意欲」という流れで伝えると、面接官に好印象を与えられます。

さらに、「自分の強み」や「取り組みたいこと」も具体的に語れればベストです。

未経験・キャリアチェンジの場合の伝え方の工夫

薬剤師としてのキャリアチェンジを考えるとき、未経験の業種への転職には不安がつきもの。

「異なるフィールドでやっていけるのか」「経験不足をどうカバーするか」といった悩みを持つ方も多いでしょう。

しかし、面接で大切なのは「未経験だからダメ」と思われないように、これまでの経験がどう活きるかを前向きに伝えることです。

「未経験＝弱み」ではなく、「異分野経験＝強み」に変えましょう！

パターン①：病院薬剤師 → 調剤薬局

ポイント	解説
経験を活かす	「急性期・多科処方の対応力」「医師との連携経験」などをアピールすると◎。
伝え方の例	「病院では多職種連携を通じて、幅広い薬学知識を実践してきました。今後は地域密着の環境で、患者さん一人ひとりにじっくり向き合う医療を提供したいと考えています。」

パターン②：ドラッグストア薬剤師 → 調剤薬局

ポイント	解説
経験を活かす	「OTC販売経験」「接客スキル」「幅広い商品知識」などが強み。
伝え方の例	「OTCを中心にセルフメディケーションを支えてきましたが、より処方に基づいた医療の専門性を深めたいと考え、調剤業務にチャレンジしたいと思っています。」

パターン③：調剤薬局 → 企業（管理薬剤師、DI、CRCなど）

ポイント	解説
経験を活かす	「薬の適正使用に関する知識」「服薬指導の経験」などは、製薬業界や治験業務でも活かせる。
伝え方の例	「患者さんへの服薬指導や副作用対応を行う中で、医薬品の正しい情報発信の重要性を実感しました。今後は企業側で、その知識を広く役立てたいと考えています。」

薬剤師の転職理由に関するよくある質問

薬剤師の転職理由に関するよくある質問をQ&A形式で紹介します。

Q1.面接時に前職でのトラブルを伝えるのは問題ないですか？

前職でトラブルがあった場合、採用担当者には伝えないほうが無難でしょう。

というのも採用担当はトラブルの詳細を知らないため、いくら求職者から状況を説明されても、どちらに責任があるのか判断することができません。

Q2.転職理由に不安がある場合はどうすればいいですか？

転職理由に不安がある場合は、薬剤師の転職に精通した薬剤師特化の転職エージェントを利用することがおすすめです。

経験豊富なキャリアアドバイザーが、これまでの経験や思いを丁寧にヒアリングしたうえで、採用担当者に伝わりやすい言葉に変換してくれます！

Q3. 転職理由が曖昧で、自分でも整理できていない場合は？

転職理由が明確になっていないと、「なんとなく辞めたい」という印象を与えてしまい、面接で説得力に欠ける回答になりがちです。

たとえば、以下のような質問で整理すると、自分の本音や軸が見えてきます。

質問	自分の答え（例）
なぜ転職したいと思ったのか？	忙しすぎて患者対応の時間が取れない
どんな働き方を望んでいるか？	患者一人ひとりと丁寧に向き合いたい
今後どんな薬剤師になりたいか？	在宅医療など地域に密着した役割を担いたい

このように自己分析を進めることで、面接でもブレない答えができあがります。

まとめ｜薬剤師の転職理由はポジティブに伝えましょう！

本記事では、薬剤師の転職理由ランキングや面接での上手な伝え方について詳しく解説しました！

最後に簡単に記事をまとめます。

転職理由は人によってさまざまですが、面接ではポジティブに伝えられるように言い換えましょう。

また、薬剤師関連の業界は横のつながりが多く見られるため、できる限り職場と揉めることなく退職できるように進めていくことが大切です。

ぜひ本記事を参考にして、薬剤師ならではの転職理由をチェックしてみてくださいね！