「OSGが上場来高値を更新」「半導体関連として注目」――そんなニュースを見て、この記事にたどり着いたんじゃないか?
正直に答えてくれ。OSG(オーエスジー)が何の会社か、今この瞬間、人に説明できるか?
説明できないまま「半導体関連らしいから」と買いボタンに指をかけているなら、ちょっと待ってほしい。15年前の俺がまさにそれだった。事業内容を説明できない急騰株に飛びつき、テーマ株の後追いで合計300万円を失った。
先に結論を言う。OSGは半導体メーカーではない。タップと呼ばれる「ねじ切り工具」で世界シェア30%超・No.1の総合工具メーカーだ。半導体製造装置や検査装置の部品加工向け工具は成長分野だが、業績の土台は自動車、一般機械、航空・防衛、医療、エネルギーなど世界の製造業全体にある。
- OSG(6136)が何を作り、どう利益を得ている会社なのか
- OSGが「半導体関連」とされる正しい理由と、誤解しやすい点
- 2026年11月期中間決算、通期上方修正、増配の中身
- 強み4つ、リスク4つ、急騰後の株価・指標・チャートの見方
本記事は2026年7月10日までに公表された会社資料と、同日終値までの株価データを基に作成した。株価や指標は日々変わるため、最新情報はOSG公式IRと証券会社の画面で確認してほしい。
この記事はあくまでも情報提供を目的としたものであり、その手法や知識について勧誘や売買を推奨するものではありません。
本記事に含まれる情報に関しては、万全を期しておりますが、その情報の正確性、完全性、有用性を保証するものではありません。
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投資対象および商品の選択など、投資にかかる最終決定はご自身でご判断ください。
OSG(オーエスジー)は何の会社?「ねじ切り工具で世界一」の総合工具メーカー

OSG(証券コード6136・東証プライム、名証プレミア)は、愛知県豊川市に本社を置く総合工具メーカーだ。1938年に大沢螺子研削所として設立され、1963年に現在のオーエスジーへ社名を変更した。
主力は、金属や樹脂などを削る切削工具と、ねじ山を成形する転造工具。なかでも、下穴の内側にねじ溝を加工するタップは世界シェア30%超でNo.1を維持している。
ちょく会社は世界35カ国に製造・販売・技術サポート体制を築き、2025年11月期の海外売上高比率は68.2%に達した。
| 項目 | 内容 |
| 会社名 | オーエスジー株式会社 |
| 証券コード | 6136 |
| 本社 | 愛知県豊川市 |
| 設立 | 1938年3月26日 |
| 主力事業 | 切削工具、転造工具、測定工具、工作機械・機械部品など |
| 代表製品 | タップ、ドリル、エンドミル、転造ダイス |
| 競争力 | タップ世界シェア30%超・No.1 |
| グローバル展開 | 世界35カ国に製造・販売・技術サポート体制 |
会社概要はOSG公式・企業情報、製品群はOSG公式・製品情報で確認できる。
タップとは何か?ねじ穴の内側に溝を作る工具
ねじを締めるには、相手側の穴にもねじ山が必要になる。その穴の内側にねじ溝を加工する工具がタップだ。
自動車、航空機、スマートフォン、産業機械、医療機器など、ねじで組み立てる製品の製造現場で使われる。
タップ加工で工具が折れたり、ねじ精度が基準を外れたりすると、加工途中の高価な部品まで廃棄になることがある。だから顧客は、単純な安さよりも工具寿命、加工精度、安定供給、技術支援を重視する。
ようこここに長年の実績を持つOSGのブランド力が効くわ。
主力製品と売上構成:タップだけの会社ではない
OSGは「タップの会社」と呼ばれるが、売上の約3分の2はタップ以外だ。2025年11月期の製品別売上高構成は次の通りだった。
| 製品 | 役割 | 2025年11月期の売上構成比 |
| タップ | 下穴の内側にねじ溝を加工する | 33.4% |
| ドリル | 部品に高精度の穴をあける | 31.0% |
| エンドミル | 面、溝、輪郭、三次元形状を削る | 18.2% |
| 転造工具 | 材料を削らず、圧力でねじ山などを成形する | 6.8% |
| その他 | 測定工具、機械、部品、コーティングなど | 10.6% |
切削工具の多くは使用するほど摩耗する消耗工具だ。工作機械が稼働し、部品生産が続く限り交換需要が生まれる。ただし「必ず安定して儲かる」という意味ではない。
工場の稼働率や製造業の生産量が落ちれば、消耗と発注の速度も鈍る。
ボッチリピート需要と景気敏感性を両方持つ商売だね。
「超硬工具」と「コーティング」を簡単に理解する
超硬工具は、主にタングステンカーバイドを使った硬く耐摩耗性の高い工具だ。高速加工や難削材加工に向く。さらに工具表面へコーティングを施すことで、摩耗、熱、溶着への耐性を高められる。OSGは工具形状だけでなく、材料、コーティング、加工条件まで組み合わせて提案できることが強みだ。
OSGと半導体の関係:半導体を作る会社ではなく、装置部品を加工する工具の会社

ここは最も誤解しやすい。OSGは半導体チップも、半導体製造装置そのものも作っていない。
半導体製造装置・検査装置、その周辺部品を加工する企業へ、ドリルやエンドミルなどの精密工具と加工ノウハウを提供する立場だ。
- 半導体メーカー:ウェーハ上に回路を作り、チップを生産する
- 半導体製造装置メーカー:成膜、エッチング、洗浄、検査などの装置を作る
- 装置部品メーカー:真空チャンバー、ステージ、治具などの精密部品を作る
- OSG:装置部品や関連部材を高精度に加工する工具・加工方法を供給する
半導体製造装置向けで求められるのは「硬い・割れやすい・汚せない」材料への加工力
半導体製造装置では、高精度に加え、腐食、熱、プラズマ、汚染への耐性が求められる。
そのため、超硬合金、セラミックス、高純度ガラス・石英、エンジニアリングプラスチックなど、加工が難しい材料が使われる。
OSGは小径工具やダイヤモンド工具などを組み合わせ、こうした硬脆材や微細部品の加工を支える。会社が展開する「6C×OSG」も、セラミックスなど難加工材を高能率・高精度に直接加工する提案だ。
ちょく正確には、材料・形状・精度条件に応じて、従来工程の短縮や加工コスト低減を狙う選択肢を提案していると見るべきだ。
2026年上期は半導体製造装置・電子部品・データセンター向けが実際に好調
半導体との関係は単なる連想ではない。2026年11月期上期について会社は、アジアで中国を中心に電子部品、半導体製造装置、データセンター関連向け需要が好調だったと説明した。
需要増によって日本からの輸出販売が増え、国内工場や材料・コーティング子会社の稼働率上昇にもつながった。
ただし、顧客産業全体で見れば自動車関連の比重は依然大きい。OSGは「半導体関連の実体がある総合工具株」であって、「業績が半導体だけで決まる専業株」ではない。ここを混同しないことが重要だ。
OSGの強み4つ:世界シェアNo.1を支える競争力

強み①タップ世界シェア30%超のブランドと技術蓄積
タップは、工具価格だけでなく加工失敗時の損失まで考えて選ぶ製品だ。精度、寿命、欠損しにくさ、加工条件の再現性が重要になる。
OSGは1938年の創業以来、ねじ加工技術を積み重ね、タップで世界シェア30%超を確保してきた。
ようこ中期経営計画では世界シェア40%を目標に掲げるわ。
強み②世界35カ国の供給網と技術サポート
工具は消耗品で、顧客のラインを止めない納期対応が必要だ。OSGは世界35カ国で製造・販売・技術サポートを行い、地域の需要や加工課題に近い場所で対応する。
単に輸出するだけでなく、現地で在庫、再研磨、コーティング、技術支援まで提供できることが参入障壁になる。
強み③工具単品ではなく、加工工程を改善する提案力
OSGは営業・技術・製造が連携し、顧客の材料、工作機械、加工形状、要求精度に合わせて工具と加工条件を提案する。
評価すべきは「工具を高く売る力」だけではなく、サイクルタイム短縮、工具寿命延長、不良率低減まで含めた総コストを下げる力だ。
ボッチこの価値を示せれば、単純な価格競争から距離を取れるよ。
強み④自動車以外へ需要先を広げるポートフォリオ転換
会社は航空・防衛、医療、エネルギー、半導体、光学、微細・精密加工向けを強化している。2024年にはオランダのContour Fine Tooling B.V.をグループ化し、レンズ業界向け販路とダイヤモンド工具の拡大を進めた。
2026年上期も、欧州では航空機・医療・エネルギー、日本では航空・防衛からの受注が増加傾向だった。
OSGの弱み・リスク4つ:好決算ほど確認したい落とし穴

リスク①自動車関連の比重とEV化による加工量の変化
2025年時点の顧客産業別売上高では、自動車関連が約45%を占めた。エンジンやトランスミッションは切削加工部品が多いため、電動化で部品構成が変われば、従来型工具の需要に逆風がかかる可能性がある。
一方、EVにもモーター、減速機、車体、足回り、バッテリー周辺、電子制御部品の加工需要は残る。
ハイブリッド車も含め、変化は一直線ではない。
ちょく見るべきなのは「EVだからゼロ」ではなく、自動車向けの減少を微細・精密、航空、半導体などの拡大で補えるかだ。
リスク②世界の製造業に連動する景気敏感性
消耗工具には繰り返し需要があるが、工場の稼働率が落ちれば交換回数も減る。OSGは自動車、一般機械、設備投資、航空機生産などに連動する景気敏感株だ。
売上高は伸びても、稼働率、製品構成、価格、原材料によって利益率が大きく変わる。
2022年11月期に営業利益219億円を計上した後、2023年は198億円、2024年は189億円へ減少し、2025年に203億円へ回復した。
ようこ業績が直線的に伸びる会社ではないわ。
リスク③円高、中国景気、地政学・輸出規制
海外売上高比率が約7割あるため、円安は円換算売上・利益を押し上げやすく、円高は逆風になりやすい。
中国は大きな需要地・生産拠点である一方、現地競争、景気変動、政策変更の影響を受ける。2026年上期は中国需要が好調だったが、将来も同じとは限らない。
リスク④タングステン高と「上期の一時的な利益押し上げ」
ここは今回の決算で最も重要な注意点だ。超硬工具の主要原料であるタングステン価格は上昇している。
2026年上期は、価格上昇前に調達した比較的低コストの在庫を使用し、販売価格改定が先行したため、材料価格上昇との時間差が利益率を押し上げた。
しかし会社は、今後は材料コスト上昇の影響を見込むとしている。価格改定、生産性向上、高付加価値品の拡販で吸収する方針だが、上期17.0%の営業利益率を単純に通期・来期へ延長するのは危険だ。
ボッチ棚卸資産も前期末から54.98億円増えており、原材料価格と運転資金の動きは要確認になるよ。
2026年11月期中間決算を分析:売上・利益とも上半期の過去最高

2026年7月10日に発表した中間決算は、売上高、営業利益、経常利益、純利益がいずれも上半期として過去最高となった。
| 2026年11月期中間期 | 実績 | 前年同期比 |
| 売上高 | 920.93億円 | +19.0% |
| 営業利益 | 156.61億円 | +65.1% |
| 経常利益 | 171.40億円 | +72.9% |
| 親会社株主に帰属する中間純利益 | 125.01億円 | +92.8% |
| 営業利益率 | 17.0% | +4.7ポイント |
| 1株当たり中間純利益 | 152.16円 | +97.8% |
| 自己資本比率 | 68.5% | 前期末比+1.0ポイント |
なぜここまで利益が伸びたのか
- 為替が期初想定より円安で推移した
- 米州の製造業全般、欧州の航空・医療・エネルギーが堅調だった
- アジアで電子部品、半導体製造装置、データセンター関連が好調だった
- 日本からの輸出が増え、国内工場と材料・コーティング子会社の稼働率が上がった
- 低コスト在庫と価格改定の時間差が収益性を押し上げた
つまり、需要増だけでなく、為替、工場稼働率、価格改定、在庫原価が同時に追い風になった決算だ。
ちょく質は高いが、すべてを恒常要因と見なしてはいけない。
通期予想を大幅上方修正、年間配当は115円へ
会社は中間決算と同時に、2026年11月期の通期業績予想と期末配当予想を引き上げた。
| 通期予想 | 従来予想 | 修正予想 | 修正率 | 前期比 |
| 売上高 | 1,650億円 | 1,850億円 | +12.1% | +15.2% |
| 営業利益 | 220億円 | 300億円 | +36.4% | +47.6% |
| 経常利益 | 230億円 | 320億円 | +39.1% | +43.1% |
| 純利益 | 154億円 | 210億円 | +36.4% | +46.5% |
| 1株利益 | 187.46円 | 255.60円 | ― | ― |
| 年間配当 | 84円 | 115円 | +31円 | 前期88円から増配 |
配当は中間39円、期末76円の年間115円予想。株主還元方針は、配当性向45%またはDOE(株主資本配当率)3.5%のいずれか高い水準を目安とする。
営業利益の上期進捗率は約52.2%。修正通期予想から逆算した下期営業利益は約143.4億円で、上期156.6億円を下回る。
ようこ会社も原材料コスト上昇を見込んでおり、上期の勢いをそのまま倍にした保守的でない予想ではない点は押さえておきたいわ。
直近5年の業績推移
| 決算期 | 売上高 | 営業利益 | 純利益 | 年間配当 |
| 2021年11月期 | 1,261.56億円 | 161.05億円 | 109.89億円 | 36円 |
| 2022年11月期 | 1,425.25億円 | 218.98億円 | 165.34億円 | 60円 |
| 2023年11月期 | 1,477.03億円 | 198.00億円 | 143.07億円 | 60円 |
| 2024年11月期 | 1,555.17億円 | 188.68億円 | 134.39億円 | 60円 |
| 2025年11月期 | 1,606.19億円 | 203.30億円 | 143.34億円 | 88円 |
| 2026年11月期予想 | 1,850.00億円 | 300.00億円 | 210.00億円 | 115円 |
売上高は増加基調だが、利益は製造業景気に応じて上下している。
2026年予想が達成されれば営業利益は過去最高となるが、今後の評価では「一時的な上振れ」ではなく、300億円前後の利益をどこまで持続できるかが焦点になる。
OSGの株価はなぜ急騰した?上方修正で上場来高値4,123円

2026年7月2日、OSGは上期業績予想を大幅に引き上げた。経常利益予想は108.5億円から171億円へ57.6%増額、純利益は72億円から125億円へ73.6%増額された。
翌7月3日の株価は前日比379円高の4,101円、上昇率10.18%となり、その後7月6日に上場来高値4,123円をつけた。
ここは表現を正確にしておきたい。7月3日は「ストップ高」ではなく、10%を超える大幅高だ。
年初来安値2,285円(1月5日)から4,123円までは約80.4%上昇し、半年ほどで約1.8倍になった。一方、通期上方修正と増配を発表した7月10日の終値は3,777円で前日比53円安、上場来高値から約8.4%下落した。
2026年7月10日時点の株価・投資指標
| 項目 | 数値 |
| 終値 | 3,777円 |
| 当日高値 / 安値 | 3,926円 / 3,757円 |
| 予想PER | 14.8倍 |
| PBR | 1.62倍 |
| 予想配当利回り | 3.04% |
| 時価総額 | 約3,631億円 |
| 信用倍率 | 3.77倍 |

通期利益と配当の上方修正を反映すると、添付の株価画面ではPER14.8倍、PBR1.62倍、利回り3.04%となる。
PER14.8倍だけを見て「世界一企業なのに割安」と結論づけるのは危険だ。景気敏感株は利益が大きく伸びた局面ほどPERが低く見えやすい。
利益が平常水準へ戻れば、株価が同じでもPERは上昇する。
ようこ今の指標は過去最高益級の会社予想が達成される前提で読む必要があるわ。
チャート分析:短期の過熱は冷えたが、中期上昇トレンドは維持

2026年7月10日の日足では、終値3,777円は5日移動平均線3,846円を下回った一方、25日線3,629円と75日線3,273円を上回った。
25日線からの乖離率は+4.08%。短期の勢いは鈍ったが、中期の上昇基調はまだ崩れていない。

週足では13週線3,471円、26週線3,071円、52週線2,618円をすべて上回り、26週線乖離率は+22.98%だった。中長期トレンドは強い反面、週足ではなお高値圏にある。
目先は3,600〜3,700円台と25日線周辺を維持できるか、上値は4,000〜4,123円で売り圧力をこなせるかが一つの観察点になる。ただし、支持線・抵抗線は確定した価格ではない。
OSGの将来性:中期経営計画「Beyond the Limit 2027」

OSGは2025年11月期から2027年11月期までの中期経営計画「Beyond the Limit 2027」を進めている。2027年11月期の目標は、ROE10%超、営業利益率16%超、タップ世界シェア40%などだ。
主な施策は次の6つ。
- Aブランドを中心とする高付加価値製品の売上拡大
- 微細・精密加工向け工具の売上拡大
- 生産性・業務効率化による原価改善
- 製品シリーズと価格の見直し
- 販管費比率の低減
- キャッシュアロケーションや運転資金を含むBSマネジメント
2026年通期の営業利益率予想は約16.2%で、計画どおりなら2027年目標の16%超へ1年前倒しで届く。
ちょくただし、上期には低コスト在庫という追い風があった。目標を「一度超える」だけでなく、原材料高のなかで継続できるかが本当の勝負になる。
中長期の追い風は航空・防衛、半導体・微細加工、新興国
| 追い風 | 期待できる理由 | 注意点 |
| 航空・防衛・エネルギー | チタン、耐熱合金など難削材が多く、高付加価値工具を提案しやすい | 認証・品質要求が厳しく、案件の立ち上がりに時間がかかる |
| 半導体・微細加工 | 装置の高精度化、難加工材、AI・データセンター投資が工具需要を押し上げる | 半導体設備投資は循環が大きい |
| インド・東南アジアなど | 製造業の拡大で工作機械と消耗工具の需要裾野が広がる | 価格競争、為替、現地景気の影響を受ける |
OSGの中長期ストーリーは、自動車依存を減らしながら、微細・精密加工と高付加価値品の比率を上げることにある。
ようこ「半導体だから伸びる」という一行ではなく、顧客産業の入れ替えと利益率改善を同時に実現できるかを見るべきね。
急騰後のOSGとどう向き合う?確認したい5項目

良い会社であることと、どの株価でも良い投資になることは別だ。急騰後は次の5項目を確認したい。
- 事業を30秒で説明できるか:OSGはタップ世界一の総合工具メーカーで、半導体装置部品向けは成長分野の一つ
- 急騰理由を数字で説明できるか:上期予想の大幅増額、上半期最高益、通期営業利益300億円、年間配当115円
- 一時要因を理解しているか:円安、低コスト在庫、価格改定との時間差が上期利益を押し上げた
- 下落に耐えられる金額か:景気敏感株は、世界景気、円高、原材料高で大きく調整する可能性がある
- 決算で何を見るか決めているか:受注、地域別需要、営業利益率、タングステン、在庫、自動車以外の売上拡大
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OSGに関するよくある質問
- OSGは半導体銘柄ですか?
-
半導体製造装置・検査装置の部品加工向け工具を供給しており、半導体設備投資の恩恵を受ける関連銘柄と見られる。ただし、チップや製造装置そのものは作っておらず、自動車を含む世界の製造業全体が業績基盤だ。半導体専業株ではない。
- OSGの世界シェアNo.1製品は何ですか?
-
下穴の内側にねじ溝を作るタップだ。会社資料では世界シェア30%超・No.1としており、中期経営計画では40%を目標にしている。ドリルやエンドミル等も主力だが、元記事にあった「各製品が世界シェア約1割」という数値は公式資料で確認できなかったため削除した。
- 2026年11月期の配当はいくらですか?
-
2026年7月10日時点の会社予想は、中間39円、期末76円、年間115円。前期は88円だった。株主還元方針は配当性向45%またはDOE3.5%の高い方を目安とする。ただし、予想は業績や経営判断で変更される可能性がある。
- 2026年7月に株価が急騰した理由は?
-
7月2日に上期業績予想を大幅に上方修正し、経常利益を従来予想比57.6%、純利益を73.6%引き上げたことが直接のきっかけだ。7月3日は10.18%上昇し、7月6日に上場来高値4,123円をつけた。
- 好決算なのに7月10日の株価が下がったのはなぜ?
-
上期上方修正後に株価が急上昇しており、通期増額と増配への期待が先に織り込まれていた可能性がある。また、タングステン高による下期コスト負担や、好業績の持続性を慎重に見る売りも考えられる。株価下落の原因を一つに断定はできない。
- 水関連のOSGコーポレーションと同じ会社ですか?
-
別会社だ。本記事で扱うのは、愛知県豊川市に本社を置く工具メーカーのオーエスジー株式会社、証券コード6136。社名が似ているため、証券コードと事業内容を確認してほしい。
まとめ:OSGは半導体専業ではない。「世界の製造業を削る工具会社」として見る

- OSGはタップ世界シェア30%超・No.1の総合工具メーカー。世界35カ国に供給・サポート網を持つ
- 半導体との関係には実体がある。製造装置・検査装置の部品を加工する精密工具を供給するが、半導体専業ではない
- 2026年上期は売上920.93億円、営業利益156.61億円で過去最高。通期営業利益300億円、年間配当115円へ上方修正した
- 上期利益には円安、工場稼働率、低コスト在庫と価格改定の時間差が寄与。タングステン高の下期影響には注意が必要
- 7月10日終値3,777円、PER14.8倍、PBR1.62倍、配当利回り3.04%。好材料が織り込まれた高値圏で、指標だけの割安判断は危険
- 将来性を見る鍵は、自動車依存を下げ、微細・精密、航空・防衛、半導体向けを伸ばしながら営業利益率16%超を持続できるか
OSGは、ねじ穴という目立たない場所から世界のモノづくりを支えてきた会社だ。半導体という派手な看板だけでなく、タップ世界一の競争力、消耗工具の反復需要、グローバル供給網、加工提案力まで見れば、事業の強さは理解しやすい。
その一方で、自動車依存、景気循環、為替、中国、タングステンというリスクも明確だ。急騰した後ほど、会社の良さと株価の妥当性を分けて考えたい。
ちょく相場は逃げない。焦らず、事業と数字を確認し、自分のルールで判断してほしい。
主な参考資料
※本記事は特定銘柄の売買を推奨するものではありません。記載した業績予想、配当予想、株価、投資指標は2026年7月10日時点の情報であり、その後変更される可能性があります。投資の最終判断はご自身の責任で、最新の公式開示をご確認ください。






