富士紡ホールディングス(3104)はどんな会社?
朝5時半。コーヒーを片手にいつもの市場チェックをしていたら、半導体関連の値上がりランキングに、少し意外な名前があった。
富士紡ホールディングス(3104)。
「富士紡って、あのB.V.D.の肌着の会社じゃないの?」
最初は俺もそう思った。ところが決算資料を読み込むと、投資家として見るべき顔はそこではなかった。富士紡HDの本質は、半導体製造に使われる超精密研磨材、特にCMPパッドを持つニッチトップ型の半導体材料株だ。
この記事では、富士紡ホールディングスがどんな会社で、なぜ半導体関連銘柄なのか、直近決算・株価指標・配当・中期経営計画・リスクまで、初心者にもわかる言葉で整理する。
この記事の結論
- 富士紡HDは「B.V.D.の肌着」だけの会社ではなく、研磨材事業が利益の主役。
- 2026年3月期は営業利益・当期純利益ともに過去最高。AI関連向け先端半導体やデータセンター投資需要が追い風。
- 会社資料では、半導体向けCMPパッドは世界シェアNo.1とされている。ただし、公式資料で具体的なシェア率までは開示されていないため、「約8割」と断定しない。
- 2027年3月期会社予想は、売上高527億円、営業利益92億円、純利益63億円、年間配当78円。
- 添付チャート時点の株価4,490円なら、会社予想EPS186.85円ベースのPERは約24.0倍。割安株というより、成長期待込みの半導体材料株として見るべき。
※本記事の株価・指標は、2026年7月3日終値4,490円および会社公表資料をもとに整理しています。株価・PER・PBR・配当利回りは日々変動するため、最新値は証券会社サイト、株探、富士紡HD公式IRで確認してください。本記事は投資判断の参考情報であり、売買を推奨するものではありません。
この記事はあくまでも情報提供を目的としたものであり、その手法や知識について勧誘や売買を推奨するものではありません。
本記事に含まれる情報に関しては、万全を期しておりますが、その情報の正確性、完全性、有用性を保証するものではありません。
情報の利用の結果として何らかの損害が発生した場合、著者は理由のいかんを問わず投資の結果に責任を負いません。
投資対象および商品の選択など、投資にかかる最終決定はご自身でご判断ください。
富士紡ホールディングスはどんな会社?「肌着」と「半導体材料」の二つの顔

富士紡ホールディングスは、1896年設立の老舗企業だ。社名の通り、もともとは紡績・繊維の会社として知られてきた。現在も生活衣料事業ではB.V.D.などを展開している。
ただし、今の富士紡HDを投資対象として見るなら、主役は生活衣料ではない。主役は研磨材事業だ。
公式サイト上の事業領域は「研磨材事業」「化学工業品事業」「生活衣料事業」「化成品・金型事業」の4領域。
ちょく一方、決算短信上の報告セグメントは「研磨材事業」「化学工業品事業」「生活衣料事業」の3つで、化成品・金型は「その他」として扱われる。この点は、記事内で混同しやすいので注意しておきたい。
| 区分 | 主な内容 | 投資家目線の見方 |
|---|---|---|
| 研磨材事業 | 半導体向けCMPパッド、シリコンウエハー向け研磨材、HDD・液晶ガラス・SiC向けなど | 利益の主役。AI半導体・データセンター投資の追い風を受ける成長エンジン。 |
| 化学工業品事業 | ファインケミカル受託製造、電子材料、高機能樹脂、医薬中間体など | 第二の柱。研磨材ほど派手ではないが、電子材料・高機能樹脂分野が伸びている。 |
| 生活衣料事業 | B.V.D.、アサメリー、エアメリーなどの衣料品・素材 | 祖業。ブランド力はあるが、国内衣料市場の縮小・円安・人件費増が重い。 |
| その他 | 化成品・金型、医療機器・自動車関連部品など | 現状は規模が小さい。2026年3月期はその他セグメントで赤字。 |
なぜ富士紡HDは半導体関連銘柄なのか?鍵はCMP研磨パッド

半導体は、シリコンウエハーの上に何層もの回路を作っていく。成膜、露光、エッチング、洗浄などを繰り返す過程で、表面には細かな凹凸ができる。この凹凸をナノレベルで平らにする工程がCMP(Chemical Mechanical Planarization / Polishing)だ。
簡単に言えば、半導体製造における「超精密な仕上げ研磨」。このとき使われる消耗材の一つがCMP研磨パッドで、富士紡HDの研磨材事業の中核になっている。
富士紡HDの公式資料では、研磨材事業について「世界シェアNo.1の半導体向けCMPパッド等」と説明されている。ここは重要だ。単なる「半導体っぽい周辺銘柄」ではなく、半導体製造工程の中で使われる消耗材を持つ会社ということだ。
修正ポイント:元記事では「ソフトパッド世界シェア約8割」と表現していましたが、今回確認した会社資料では「世界シェアNo.1」の記載はあるものの、具体的なシェア率は公式資料上で確認できませんでした。そのため、本記事では「世界シェアNo.1」「高シェア」「ニッチトップ」という表現に修正しています。
また、公式の研磨材製品情報では、POLYPAS®ポリッシング用パッドはシリコンウエハーをはじめ、半導体材料・金属・ガラスなどの超精密研磨用に設計されていると説明されている。
ようこつまり富士紡HDは、AI半導体やデータセンター投資の恩恵を、製造工程の消耗材という形で受ける会社よ。
2026年3月期決算:営業利益・当期純利益ともに過去最高

富士紡HDの2026年3月期は、かなり強い内容だった。ポイントは、売上よりも利益の伸びが大きいことだ。
| 項目 | 2025年3月期 | 2026年3月期 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 429.12億円 | 459.29億円 | +7.0% |
| 営業利益 | 64.76億円 | 81.43億円 | +25.7% |
| 経常利益 | 66.75億円 | 83.56億円 | +25.2% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 44.77億円 | 56.12億円 | +25.4% |
| 営業利益率 | 15.1% | 17.7% | +2.6pt |
| ROE | 9.8% | 11.3% | 改善 |
| 自己資本比率 | 71.3% | 72.0% | 高水準 |
会社側は、研磨材事業について「AI関連向け先端半導体やデータセンターへの投資需要の増加を背景に受注が堅調」と説明している。ここが株式市場で評価されている理由だ。
セグメント別:利益の大半は研磨材事業
| セグメント | 2026年3月期 売上高 | 2026年3月期 営業利益 | コメント |
|---|---|---|---|
| 研磨材 | 225.61億円 | 63.85億円 | 全社営業利益の約78%。利益の主役。 |
| 化学工業品 | 141.13億円 | 14.17億円 | 電子材料・高機能樹脂などが牽引。 |
| 生活衣料 | 63.23億円 | 4.38億円 | 人件費・コスト高・円安が重い。 |
| その他 | 29.30億円 | ▲0.98億円 | 化成品・金型。のれん減損などにも注意。 |
| 合計 | 459.29億円 | 81.43億円 | 営業利益率17.7%。 |
この表を見れば、富士紡HDの投資判断で何を見るべきかは明確だ。B.V.D.の肌着も会社の歴史としては大事だが、株価を動かす中心は研磨材事業の成長性と利益率だ。
2027年3月期予想:会社計画はさらに増収増益

2027年3月期の会社予想も強い。2026年4月1日に1株を3株に分割しているため、EPSや配当は分割後ベースで見る必要がある。
| 項目 | 2027年3月期 会社予想 | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 527億円 | +14.7% |
| 営業利益 | 92億円 | +13.0% |
| 経常利益 | 94億円 | +12.5% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 63億円 | +12.2% |
| 1株当たり当期純利益 | 186.85円 | 分割後ベース |
| 年間配当 | 78円 | 分割後ベース |
特に見たいのは、売上高527億円に対して営業利益92億円という点だ。
ボッチ営業利益率は約17.5%。半導体材料の成長性だけでなく、収益性の高さも評価ポイントになるよ。
株価の現在地:PER24倍は安いのか?高いのか?

2026年7月3日の終値は4,490円。これを会社予想EPS186.85円で見ると、予想PERは約24.0倍になる。

| 指標 | 数値 | 見方 |
|---|---|---|
| 株価 | 4,490円 | 2026年7月3日終値ベース。 |
| 予想PER | 約24.0倍 | 会社予想EPS186.85円ベース。低PER株ではない。 |
| PBR | 約2.93倍 | 2026年3月期BPS1,533.06円ベース。 |
| 予想配当利回り | 約1.74% | 年間配当78円ベース。 |
| 信用倍率 | 4.77倍 | 添付画像時点。過熱感のチェックは必要。 |
結論、富士紡HDは「PERが低いから買う銘柄」ではない。PER24倍は、繊維株として見れば高い。
しかし、研磨材事業を主役とする半導体材料株として見れば、成長期待が織り込まれ始めた水準とも言える。
ちょくつまり判断軸は、今期予想を超える成長が見えるか、2030年度の中期計画に説得力があるか、半導体サイクル悪化時の下落に耐えられるかだ。
チャート分析:日足・週足とも強いが、追いかけ買いは慎重

添付の日足チャートを見ると、株価は6月11日の3,445円を底に反発し、7月2日に4,625円まで上昇している。7月3日終値4,490円は、25日線・75日線・200日線を上回る位置だ。

週足でも、13週線・26週線・52週線が上向きで、長期の上昇トレンドは崩れていない。2025年後半からの株価上昇は、業績の裏付けを伴っている点は評価できる。

チャートの見方:日足・週足とも移動平均線の上で推移しており、中期上昇トレンドは継続。ただし短期では急騰後のため、4,600円台では利確売りも出やすい。一括買いではなく、25日線・75日線への押し目、または決算後の値動きを確認した分割買いが現実的だ。
富士紡HDの強み4つ

強み① CMPパッドで世界シェアNo.1のニッチトップ
富士紡HD最大の強みは、半導体向けCMPパッドで世界シェアNo.1とされるポジションだ。
半導体メーカーにとって、製造工程で使う材料を簡単に切り替えることはできない。品質、歩留まり、工程安定性に直結するからだ。
一度採用された材料が長く使われやすい点は、消耗材ビジネスの強みになる。
ちょく装置のように大型投資の波に左右される面はあるが、稼働が続けば消耗材需要も発生する。
強み② 生成AI・データセンター投資が追い風
2026年3月期の決算説明では、研磨材事業について、AI関連向け先端半導体やデータセンターへの投資需要の増加を背景に受注が堅調とされている。
AI半導体は高性能化が進み、先端ロジック、HBM、データセンター向けHDDなど、富士紡HDの研磨材需要に関係する領域が複数ある。
ここが「ただの繊維会社ではない」と市場が見直している理由だ。
強み③ 化学工業品が第二の柱になっている
研磨材ほど注目されていないが、化学工業品事業も重要だ。2026年3月期は売上高141.13億円、営業利益14.17億円。電子材料や高機能樹脂など、成長性の高い分野が牽引した。
研磨材だけに依存するより、ファインケミカル受託製造という第二の柱がある方が事業の厚みは出る。半導体一本足ではない点は評価できる。
強み④ 財務健全性と株主還元の改善
2026年3月期の自己資本比率は72.0%。財務はかなり健全だ。
配当についても、2026年3月期は中間75円、期末105円、年間180円。2026年4月の1株→3株分割後に換算すると年間60円になる。
さらに2027年3月期からは、配当性向目標を35%から40%へ引き上げ、DOE3.5%を下限とする方針を継続する。
ようこ成長投資と株主還元を両立しようとしている点は、個人投資家にもわかりやすい材料ね。
富士紡HDの弱み・リスク4つ

リスク① 半導体サイクルに業績も株価も揺さぶられる
一番大きいリスクは、半導体サイクルだ。AI・データセンター投資が強い間は追い風だが、半導体メーカーの在庫調整や設備投資延期が起きれば、材料需要も鈍る。
富士紡HDは財務が健全で事業の質も高いが、株価は半導体関連として評価される以上、半導体株全体の調整に巻き込まれる可能性がある。
ボッチPER24倍前後まで評価されているなら、決算で期待未達となったときの下落幅も大きくなりやすいよ。
リスク② 大口顧客・特定用途への依存
半導体材料は、顧客との関係が深い一方で、大口顧客や特定用途の動向に左右されやすい。
採用品質の高さは参入障壁になるが、逆に言えば、顧客の投資計画や技術ロードマップが変わると、業績への影響も大きくなる。
リスク③ 生活衣料事業は構造的に厳しい
生活衣料事業は、B.V.D.などのブランドを持つものの、2026年3月期は減収減益だった。人件費の増加、コスト高騰、円安の影響が重い。
ここは「安定収益」になればよいが、成長ドライバーとして過度に期待するのは危険だ。
ちょく投資判断では、生活衣料が足を引っ張らず、研磨材と化学工業品の成長を支えられるかを確認したい。
リスク④ 技術転換・競争激化
半導体製造は技術変化が速い。微細化、3次元化、新素材化が進むほどCMPの重要性は上がる一方で、顧客が求める性能も上がる。
競合他社の技術進化や、顧客側の工程変更が起きれば、現在の強みが永続する保証はない。
だからこそ、富士紡HDを見るときは「現在のシェア」だけではなく、研究開発投資、台湾拠点、能力増強投資、顧客対応力を継続してチェックする必要がある。
中期経営計画「進化26-30」:2030年度に営業利益130億円へ

富士紡HDは、2026年度から2030年度までの中期経営計画「進化26-30」を公表している。ここで示された2030年度目標はかなり強気だ。
| 項目 | 2025年度 | 2028年度目標 | 2030年度目標 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 454億円 | 590億円 | 650億円 |
| 営業利益 | 75億円 | 110億円 | 130億円 |
| 営業利益率 | 16.5% | 18.6% | 20.0% |
| 研磨材事業売上高 | 214億円 | 290億円 | 335億円 |
| 研磨材事業営業利益 | 57億円 | 82億円 | 98億円 |
| ROE・ROIC | 10%台 | 10%以上 | 12%以上 |
会社計画では、研磨材事業が全社の成長を牽引する前提だ。2030年度には研磨材事業だけで売上高335億円、営業利益98億円を目指している。
これは現在の株価を考えるうえでかなり大事だ。
ようこ今のPER24倍を許容できるかどうかは、2030年度の営業利益130億円に向けて、着実に進捗できると見るかどうかにかかっているわ。
投資判断:富士紡HDは買っていいのか?

俺の結論はこうだ。
富士紡HDは、半導体材料株として中長期で面白い。ただし、4,500円前後で慌てて飛びつく銘柄ではない。
理由はシンプルだ。会社の中身は良い。研磨材事業の利益率も高い。財務も強い。中計も明確。ここまでは評価できる。
一方で、株価はすでに半導体材料株として再評価されている。
ボッチ予想PER24倍、PBR約2.9倍まで来ているなら、決算進捗が鈍ったときに「思ったより普通」と見られて売られるリスクもあるね。
買うなら見るべき水準
| 株価帯 | 見方 | 対応 |
|---|---|---|
| 4,600円台以上 | 短期急騰後の高値圏。期待先行になりやすい。 | 新規は慎重。持っている人は一部利確や逆指値も検討。 |
| 4,200〜4,400円台 | 業績期待をある程度織り込んだ中立圏。 | 少額・分割なら検討余地。ただし決算前後は注意。 |
| 3,800〜4,100円台 | 75日線・週足押し目に近づくなら妙味が出やすい。 | 中長期目線の打診買い候補。 |
| 3,500円台以下 | 業績悪化を伴わない地合い調整なら魅力が増す。 | 中計を信じるなら買い増し候補。ただし業績下方修正時は別。 |
もちろん、これはあくまでシナリオだ。株価は地合い、半導体指数、決算、需給で大きく動く。自分の許容リスクに合わせて、必ず分割で考えたい。
新NISAで買うなら?コアではなくサテライト向き

新NISAで富士紡HDを買うなら、俺はコア銘柄というよりサテライト銘柄として見る。
理由は、事業の質は高いが、株価は半導体サイクルに大きく振られるからだ。オルカンや高配当大型株のように「放置で安心」とは違う。決算と半導体市況を見ながら付き合う銘柄だ。
- 資産の中心にするより、成長テーマ枠の一部として持つ。
- 一括買いではなく、決算後・押し目・地合い悪化時に分ける。
- 半導体関連として、東京エレクトロン、SCREEN、フルヤ金属、扶桑化学、メック、フジミインコなどと比較して見る。
- 配当目的ではなく、利益成長と株価上昇を狙う銘柄として考える。
富士紡HDで今後チェックすべきポイント

富士紡HDを追うなら、次のポイントをチェックしておけばいい。
- 研磨材事業の売上・営業利益が計画通り伸びているか
- CMP用途、シリコンウエハー用途、HDD用途、SiC用途の需要動向
- 営業利益率が17〜20%台に向けて改善しているか
- 設備投資の効果がきちんと利益に結びついているか
- 2027年3月期会社予想に対する進捗率
- 半導体指数やAI関連株全体の地合い
- 2026年10月1日に予定される商号変更「フジボウホールディングス」
特に直近では、2027年3月期第1四半期決算が重要だ。会社IRカレンダーでは2026年7月31日に第1四半期決算発表が予定されている。
ちょくここで研磨材の勢いが続いているかを必ず確認したい。
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よくある質問:富士紡ホールディングスQ&A
Q. 富士紡HDは本当に半導体関連銘柄ですか?
A. はい。研磨材事業で半導体向けCMPパッドなどを手がけており、2026年3月期の営業利益の大半を研磨材事業が稼いでいます。会社資料でも、研磨材事業は「世界シェアNo.1の半導体向けCMPパッド等」と説明されています。
Q. B.V.D.の肌着の会社という理解は間違いですか?
A. 間違いではありません。生活衣料事業でB.V.D.などを展開しています。ただし、投資家目線で株価を動かす主役は、生活衣料ではなく研磨材事業です。
Q. 「世界シェア約8割」と見ていいですか?
A. 今回確認した会社資料では「世界シェアNo.1」は確認できますが、具体的なシェア率は公式資料で確認できませんでした。そのため、本記事では「約8割」とは断定せず、「世界シェアNo.1」「高シェア」と表現しています。
Q. 配当利回り目的で買う銘柄ですか?
A. 配当方針は強化されていますが、4,490円・年間配当78円ベースの利回りは約1.74%です。高配当株というより、研磨材事業の成長を狙う成長株・半導体材料株として見る方が自然です。
Q. 今の株価は割安ですか?
A. 予想PER約24倍、PBR約2.9倍なので、単純な割安株ではありません。2030年度営業利益130億円の中期計画を信じられるなら許容できる水準ですが、短期急騰後の高値追いには注意が必要です。
Q. いつ買うのがよさそうですか?
A. 一括買いより、押し目や決算確認後の分割買いが現実的です。特に25日線・75日線への調整、または第1四半期決算で研磨材事業の進捗が確認できた後の判断が堅いと考えます。
まとめ:富士紡HDは「肌着の会社」ではなく、AI時代の研磨材株として見る

最後に要点を整理する。
- 富士紡HDは、B.V.D.のイメージが強いが、投資家目線の主役は研磨材事業。
- 2026年3月期は売上高459.29億円、営業利益81.43億円、純利益56.12億円。営業利益・当期純利益は過去最高。
- 研磨材事業は売上225.61億円、営業利益63.85億円で、全社利益の大半を稼ぐ。
- 2027年3月期会社予想は売上高527億円、営業利益92億円、純利益63億円、年間配当78円。
- 中計「進化26-30」では2030年度に売上高650億円、営業利益130億円を目指す。
- 株価4,490円時点の予想PERは約24倍。割安株ではなく、成長期待込みの半導体材料株。
- 買うなら高値追いではなく、押し目・決算確認・時間分散が基本。
富士紡HDは、地味な社名と派手な成長テーマのギャップが大きい銘柄だ。昔ながらの繊維会社に見えて、実際にはAI半導体・データセンター・精密研磨という成長テーマの中心に近いところにいる。
ただし、良い会社と今すぐ買っていい株は別物だ。半導体関連株は上にも下にも大きく動く。富士紡HDに魅力を感じるなら、まずは決算進捗とチャートの押し目を確認しながら、余裕資金で少しずつ付き合うのがいい。
「B.V.D.の会社が半導体?」という二度見から始まったが、調べれば調べるほど、富士紡HDは時代に合わせて稼ぎ方を変えてきた会社だとわかる。
ちょく俺はこういう変身企業が好きだ。ただし、好きだけで買わない。数字と株価の位置を見て、冷静に判断する。それが、半導体株で退場しないための最低条件だ。
参考資料
- 富士紡ホールディングス 公式IR
- 富士紡ホールディングス 会社概要
- 富士紡ホールディングス 事業内容
- 富士紡ホールディングス 研磨材事業
- 富士紡ホールディングス 決算説明動画・決算説明資料
- 株探:富士紡ホールディングス(3104)
- 株探:富士紡ホールディングス 業績
※本記事は公開情報をもとに作成した情報提供記事です。特定銘柄の売買を推奨するものではありません。株式投資には元本割れリスクがあります。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。






