SCREENホールディングス(7735)は、東京エレクトロンやアドバンテストほど派手に語られることは多くありません。しかし、半導体製造工程の中でも「洗浄」という地味だけど極めて重要な領域で、世界トップ級のポジションを持つ日本企業です。
この記事では、SCREENホールディングスの事業内容、強み、弱み、直近決算、今後の成長シナリオ、株価を見るうえでの注意点を、投資初心者にも分かるように整理します。
- SCREENは半導体製造装置、特に洗浄装置に強い京都発の老舗企業
- 最新決算では減収減益だが、会社側は「底打ち回復局面」と説明
- SPE(半導体製造装置)が売上の約8割を占めるため、半導体市況への感応度は高い
- AI、DRAM、先端パッケージング、微細化は中長期の追い風
- 一方で、中国比率、輸出規制、シリコンサイクル、バリュエーションには注意が必要
結論から言えば、SCREENは「半導体洗浄装置の有力企業」として中長期の魅力があります。ただし、半導体一本足に近い構造のため、短期の株価変動はかなり大きくなりやすい銘柄です。買うなら、決算・受注・WFE(半導体製造装置市場)・中国向け売上の変化を見ながら、慎重に判断したい銘柄です。
この記事はあくまでも情報提供を目的としたものであり、その手法や知識について勧誘や売買を推奨するものではありません。
本記事に含まれる情報に関しては、万全を期しておりますが、その情報の正確性、完全性、有用性を保証するものではありません。
情報の利用の結果として何らかの損害が発生した場合、著者は理由のいかんを問わず投資の結果に責任を負いません。
投資対象および商品の選択など、投資にかかる最終決定はご自身でご判断ください。
SCREENホールディングスとは?京都発の半導体製造装置メーカー

SCREENホールディングスは、京都市に本社を置く精密機器メーカーです。ルーツは1868年創業の石田旭山印刷所にあり、写真製版・印刷関連技術を起点に、現在では半導体製造装置、グラフィックアーツ、ディスプレイ製造装置、プリント基板関連装置などを展開しています。
社名の「SCREEN」は、印刷で使われる網点・スクリーンに由来します。
ちょくもともとは印刷・製版の会社でしたが、そこで培った表面処理、画像処理、精密制御の技術が、半導体ウェーハの洗浄・処理装置に発展していきました。
| 項目 | 内容 |
| 会社名 | 株式会社SCREENホールディングス |
| 証券コード | 7735 |
| 本社 | 京都市上京区 |
| 主力事業 | 半導体製造装置(SPE) |
| 強い領域 | ウェーハ洗浄装置、ウェット処理装置 |
| 注意点 | 半導体市況・中国向け投資・為替の影響を受けやすい |
SCREENの事業構成|実質的には「半導体製造装置」が中心

SCREENには複数の事業がありますが、投資家目線ではSPE(半導体製造装置事業)が中心です。
2026年3月期第3四半期の四半期売上構成では、SPEが79.5%を占めています。つまり、売上の約8割を半導体製造装置が稼いでいる会社です。

| セグメント | 内容 | 直近の見方 |
| SPE | 半導体製造装置。洗浄装置が中心 | 売上の約8割。会社の利益を左右する主力 |
| GA | グラフィックアーツ機器 | 印刷関連。リカーリングは安定だが成長性は限定的 |
| FT | ディスプレイ製造装置・成膜装置 | OLED向けで直近は改善 |
| PE | プリント基板関連機器 | 韓国・中国市場回復で改善期待 |
| その他 | ライフサイエンス、ソフトウエア等 | 規模は小さい |
ここで重要なのは、SCREENを「多角化企業」と見るより、半導体製造装置の景気敏感株として見るべきだという点です。
ようこSPEが伸びれば全社利益は大きく伸びるけど、半導体投資が冷え込むと業績も株価も大きく揺れるわ。
SCREENの最大の強み|半導体の「洗浄」で世界トップ級

SCREENの最大の強みは、半導体ウェーハの洗浄装置です。
半導体製造では、ウェーハ上に微細な回路を作る過程で、パーティクル、有機物、金属汚染などを徹底的に取り除く必要があります。
わずかな異物でも歩留まりを悪化させるため、洗浄は非常に重要な工程です。

ボッチ「洗浄」と聞くと地味に感じるけど、最先端半導体ではむしろ重要度が増しているよ。
ちょく回路が微細化し、3D NANDやHBM、チップレット、先端パッケージングが広がるほど、表面状態を精密に制御する工程が増えるからです。
洗浄装置が重要な理由
- 微細な異物が残ると、歩留まりが落ちる
- 微細化が進むほど、許容される汚染レベルが厳しくなる
- 先端ロジック、DRAM、HBM、先端パッケージングで需要が増えやすい
- 装置導入後の保守・部品交換などポストセールス需要も発生する
SCREENは、枚葉式洗浄、バッチ式洗浄、スピンスクラバーなど複数の洗浄カテゴリーで高い競争力を持っています。

ようこ正確なシェア数値は調査会社や対象範囲によって変わるけど、「洗浄装置で世界トップ級」と言えるわ。
直近決算の確認|2026年3月期3Qは減収減益だが、底打ち回復局面

2026年3月期第3四半期累計の決算は、表面上は減収減益でした。
売上高は4,253億円、営業利益は774億円、営業利益率は18.2%です。前年同期比では売上高が7.5%減、営業利益が23.0%減となりました。

| 項目 | 2026年3月期3Q累計 | 前年同期比 |
| 売上高 | 4,253億円 | ▲7.5% |
| 営業利益 | 774億円 | ▲23.0% |
| 営業利益率 | 18.2% | ▲3.7pt |
| 親会社株主に帰属する四半期純利益 | 549億円 | ▲21.0% |
ただし、決算説明では会社側が「引き合いは旺盛」「業績は底打ち回復局面」と説明しています。特にSPEでは、ファウンドリーやDRAM、AI関連投資が今後の回復を牽引する見方が示されています。
この決算のポイントは、過去最高益更新ペースではないが、底打ちから回復に向かう局面と見ることです。
ちょく短期的な数字だけを見ると弱く見えますが、来期以降のWFE回復とSPEの受注・売上回復が見えてくるかが重要になります。
セグメント別ではSPEが減収減益、FTは大幅改善

主力のSPEは、3Q累計で売上高3,386億円、営業利益783億円、営業利益率23.1%でした。
前年同期比では減収減益ですが、3Q単体では営業利益率24.7%まで戻しており、底打ち感は出ています。
一方でFTは、OLED向け装置売上の増加により大幅増収増益となりました。
ボッチただし、全社利益への影響はSPEほど大きくないよ。投資判断では、やはりSPEの回復度合いを最重要指標として見るべきだね。
今後の成長シナリオ|AI・DRAM・先端パッケージングが追い風

SCREENの将来性を見るうえで重要なのは、WFE(Wafer Fab Equipment:半導体前工程製造装置市場)の方向性です。
会社側は、2026年のWFEについて、AI関連のファウンドリー投資やDRAM設備増強が牽引し、2桁%前半、つまり10〜20%程度の成長を見込んでいます。

さらに、2027年についても現時点では2026年同様の成長を想定していると説明されています。
ようこつまり、短期的な減収減益局面を抜けたあと、2026〜2027年にかけて半導体装置市場が再び拡大する可能性があるわ。
SCREENにとっての追い風
- AI半導体向けファウンドリー投資
- DRAM・HBM関連の設備投資
- 先端パッケージング需要の拡大
- 微細化に伴う洗浄工程の重要性上昇
- 既設装置の保守・部品交換などポストセールス売上
特に注目したいのは、ポストセールス売上です。2026年3月期のSPEでは、ポストセールスが通期予想で2割弱を占める見方が示されています。

装置市況が悪い局面でも、既設装置の保守・部品交換は残りやすいため、業績の下支え要因になります。
SCREENの弱み①|半導体市況への依存度が高い

SCREENの最大の弱みは、半導体製造装置への依存度が高いことです。SPEが売上の約8割※を占めるため、半導体投資が冷えると業績も株価も大きく影響を受けます。
※直近資料では四半期売上構成比が79.5%、通期予想ベースでもSPEは5,020億円/全社6,210億円で約80.8%です。
東京エレクトロン、アドバンテスト、レーザーテックなどと同じく、SCREENも半導体サイクルに強く連動します。
ちょくAI関連の投資が強い時は株価が大きく上がりやすい一方、WFEの減速や顧客の投資先送りが出ると、一気に売られる可能性があります。
SCREENの弱み②|中国向け売上比率と地政学リスク

もう一つの重要なリスクは、中国向け売上比率の高さです。2026年3月期3Qの全社地域別売上高比率では、中国が39%を占めています。

SPEの地域別でも中国向け比率は高く、米国の対中輸出規制や日本の輸出管理強化の影響を受けやすい構造です。
ただし、中国向けを単純に「危険」と見るだけでは不十分です。会社側は、中国市場について、新興メーカーよりも既存ファウンドリーの投資が牽引するとの見方を示しています。
つまり、規制リスクはある一方で、既存顧客の設備投資需要は残っているということです。
ようこ投資家としては、中国比率が高いことをプラスにもマイナスにも一方向で決めつけず、輸出規制、既存ファウンドリー投資、中国国産装置メーカーの台頭をセットで見る必要があるわ。
SCREENの弱み③|バリュエーションは安くない

2026年5月12日の午前時点では、株価は11,480円、PERは24倍台、PBRは4倍台後半、配当利回りは1%台前半でした。

半導体装置株として成長期待が織り込まれているため、単純な割安株ではありません。
SCREENを買う場合は、「PERが低いから買う」というより、来期以降のWFE回復、SPEの売上回復、営業利益率の改善、AI・DRAM投資の継続を買う銘柄だと考えるべきです。
また、2026年4月1日付で1株を2株に分割しているため、EPSや配当金、株価指標を見る際は分割後ベースか分割前ベースかを必ず確認してください。


ボッチ分割前後の数字が混在すると、PERや配当利回りの見方を誤る可能性があるよ。
AMAT・LAM・KLAとの違い|SCREENは「洗浄特化型」と見る

米国の半導体製造装置大手には、AMAT(Applied Materials)、LAM Research、KLAがあります。それぞれ得意領域が異なります。
| 企業 | 主な強み | SCREENとの違い |
| AMAT | 成膜、CMP、イオン注入など総合力 | 装置の総合スーパー |
| LAM | エッチング、成膜、洗浄関連 | エッチング寄りの強さ |
| KLA | 検査・計測 | 歩留まり管理の中核 |
| SCREEN | 洗浄・ウェット処理 | 洗浄工程に強い日本企業 |
SCREENはAMATのような総合装置メーカーではありません。
むしろ、洗浄という特定領域で強いポジションを持つ特化型の半導体製造装置メーカーです。
ちょくしたがって、AMAT・LAM・KLAと単純に優劣を比べるより、工程ごとの役割分担で見る方が分かりやすいです。
株価への影響|短期は決算反応、中長期はWFE回復がカギ

SCREENの株価を考えるうえで、短期と中長期を分けて見る必要があります。
短期で見るポイント
- 次回決算で会社予想を上回るか
- SPEの営業利益率が改善するか
- 4Q売上予想の達成度
- 中国向け売上やペンディング案件の処理
- 半導体関連株全体の地合い
中長期で見るポイント
- 2026〜2027年のWFE市場が本当に拡大するか
- AI向けファウンドリー投資が続くか
- DRAM・HBM投資が拡大するか
- 先端パッケージング領域でSCREENの装置需要が伸びるか
- 営業利益率20%台を安定して維持できるか
株価はすでに一定の成長期待を織り込んでいます。
そのため、好決算でも材料出尽くしで売られる可能性はあります。
ようこ一方、会社側の見方どおりに来期V字回復が確認されれば、再評価余地もあるわ。
新NISAで個別株に投資するなら必須!銘柄分析の神ツールを紹介
ボッチ新NISAで個別株への投資を考えている人に、おすすめの銘柄分析ツールを紹介するね。
新NISAの成長投資枠で個別株への投資を考えている方は、マネックス証券の銘柄スカウターをおすすめします。
銘柄スカウターは企業業績を、グラフで視覚的に分かりやすく分析できるからです。

マネックス証券で証券口座を開設すれば、銘柄スカウターを使えます。
- 企業の基礎情報
- 過去10年間の企業業績
- 3ヶ月に区切った企業業績がグラフで表示
- PER、PBR、配当利回りの過去推移
- 決算発表スケジュール など
ちょくスマートフォンでも手軽に利用できます。
ようこマネックス証券の口座開設や維持費は無料よ。
クイズ正解+キャンペーンコード入力でdポイント最大2,000ptプレゼントの詳細を見る
対象期間中(2024年12月1日(日)以降)に、マネックス証券の クイズのページで正解すると表示される下記のキャンペーンコード【en】を証券総合取引口座開設申込みフォームのキャンペーンコード欄に入力。
ボッチクイズの答えは【③の360万円】だよ。


証券総合取引口座開設の申込みを完了すればエントリーとなります。
口座開設完了&dアカウントを連携すれば1,000ptゲット、NISA口座開設を完了で1,000ptゲットです。
キャンペーン詳細は>コチラの記事で解説


松井証券の無料日本株アプリは「売買の中身」まで見られる

松井証券の日本株アプリは、ただ株価やチャートを見るだけのアプリではありません。
東証売買内訳データをもとに、個別銘柄の現物・信用新規・信用返済・機関投資家の空売りなど、売買の中身をスマホで確認できます。
💡 空売りとは?
手元に持っていない株式を他者から借りて売却し、株価が下がったところで買い戻して利益を出す手法。
(※画像の円グラフの緑色部分)
たとえば株価が急落したとき、
「個人の投げ売りなのか?」
「信用買いの返済売りなのか?」
「機関投資家の空売りが増えているのか?」
こうした需給の変化を、感覚ではなくデータで確認しやすくなります。
ちょく株式投資で勝率を上げたいなら、松井証券の無料日本株アプリに搭載されている「東証売買内訳データ」の活用が必須級です。

松井証券アプリで確認しやすいポイント
- 機関投資家の空売り数量・金額を確認できる
- 現物買い・現物売りの動きを見られる
- 信用新規・信用返済の内訳をチェックできる
- 円グラフで表示されるため、売買の偏りが視覚的に分かりやすい
短期〜スイング投資をする人ほど、需給チェックは重要です。
好決算なのに株価が伸びない銘柄、材料が出ても上値が重い銘柄は、需給面に原因があるケースもあります。
松井証券の日本株アプリなら、チャートだけでは見えにくい「誰が売っているのか」「どんな売買が増えているのか」を確認する材料になります。
ようこ「なぜ急に株価が下がったのか?」それが個人のパニック売りなのか、機関投資家の意図的な売り仕掛け(空売り)なのかを見極められるわ。
ボッチ「反発を狙う底値買いのチャンス」や「無駄な損切りの回避」に直結するね。
こんな人におすすめ
- 決算後の急騰・急落で、売買の中身を確認したい人
- 機関投資家の空売りが増えていないかチェックしたい人
- 信用買い残・信用返済など、短期資金の動きを見たい人
- 新NISAで買う前に、人気銘柄の需給を確認したい人
- チャート分析だけでなく、売買内訳も見て判断材料を増やしたい人
松井証券の日本株アプリは、口座を持っていれば無料で利用できます。通信料は別途かかりますが、売買内訳データを使った需給分析をスマホで確認できるのは大きなメリットです。
「チャートだけでは不安」「空売りや信用取引の動きも見てから判断したい」という方は、まず松井証券の日本株アプリをチェックしてみてください。
\ 最短5分で完了!プロと同じ情報で勝率UP /
今なら松井証券の口座開設キャンペーンで1,200円相当のポイントが入手可能
松井証券は口座開設のキャンペーンを実施中です。
ちょくポイントをゲットする手順は下記の通りです。
松井証券の公式サイトで証券口座を開設した後、クイズに正解して1,200ポイントをゲット。
Xに入るのは以下のうちどれか?「最大X%貯まる投信残高ポイントサービス」において松井証券で投資信託を保有しているだけで業界最高水準で貯まるポイントは最大X%か? 【必須】
①0.1
②0.5
③1.0
ようこクイズの答えは、「③1.0」よ。
※クイズの答え参照元|松井証券:公式サイト
総合口座開設及びNISA口座を新規開設で、1,000ポイントをゲット。
キャンペーン詳細はコチラの記事で解説
※売買内訳データは投資判断の参考情報であり、将来の株価上昇・下落を保証するものではありません。投資判断は必ずご自身の責任で行ってください。
ちょく面倒な分析は不要!円グラフで売買内訳を見られるので、空売りや信用取引の動きが視覚的に分かりやすいですよ。
ようこ松井証券で口座開設してアプリをダウンロードすれば、売買内訳データを使った需給分析が無料でずっと使えるわ。

まとめ|SCREENは魅力的。ただし「強み」と「弱み」を両方見て判断したい

SCREENホールディングスは、半導体洗浄装置で世界トップ級の競争力を持つ日本企業です。AI、DRAM、HBM、先端パッケージング、微細化といった流れは、同社にとって中長期の追い風になります。
一方で、売上の約8割をSPEが占めるため、半導体市況への依存度は高く、中国向け売上比率や輸出規制、シリコンサイクル、バリュエーションには注意が必要です。
この記事の結論
- SCREENは「洗浄装置に強い半導体製造装置メーカー」
- 最新決算は減収減益だが、会社側は底打ち回復局面と説明
- AI・DRAM・先端パッケージングは中長期の追い風
- ただし半導体市況、中国比率、輸出規制、株価の割高さには注意
- 短期売買より、決算とWFE回復を確認しながら中長期で見る銘柄
個人的には、SCREENは「派手さはないが、半導体製造の根幹を支える強い会社」だと見ています。
ちょくただし、株価が大きく上がった局面で飛びつくより、決算後の市場反応、SPEの利益率、中国向け売上、来期ガイダンスを確認しながら、押し目を慎重に狙う方がリスクを抑えやすい銘柄だと思います。
※本記事は特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断は必ずご自身で行ってください。






