深夜のリビングだった。テーブルのコーヒーはとっくに冷めきって、スマホの画面だけが青白く光っている。証券口座の含み損は、昨日よりまた一段深くなっていた。「まだ戻る」「ここで売ったら負けだ」——そう自分に言い聞かせて、俺は売却ボタンから目をそらし続けた。逃げ時はとっくに過ぎていたのに、逃げられなかった。あのじりじりと傷が広がっていく感覚——あなたにも、覚えがないか?
買うのは、みんな得意なんだ。SNSで話題の銘柄を、勢いでポチッと。問題はいつも「引き際」だ。俺は15年、この“逃げ下手”で何度も自滅してきた。300万を溶かし、情報商材に80万を貢ぎ、レバレッジのかかった商品で1か月で資産を半分にした。家族から「投資を趣味と割り切れないなら辞めてくれ」と通告されたこともある。全部、負けを認めて逃げるのが下手だったせいだ。
そんな“逃げ遅れの帝王”だった俺の背骨をつくり直してくれた古典がある。兵法三十六計だ。「三十六計逃げるに如かず」——この言葉だけは、あなたも聞いたことがあるだろう。実はこれ、三十六計の最後にして最高の計「走為上(走ぐるを上と為す)」のことなんだ。奇策や騙し合いの計略集に見えて、その頂点に置かれた教えが「勝てない時は逃げろ」。これが、相場で生き残るための思想と、恐ろしいほど噛み合う。
この記事では、三十六計の数ある計略の中から、株式投資に本当に効くおすすめの7つだけを厳選して紹介する。ただの計略辞典じゃない。一つひとつを「じゃあ明日、口座で何をすればいいか」というレベルまで翻訳する。そして俺が実際にその教えを破って大損した“屍”も、包み隠さず晒す。
先に言っておく。「三十六計を使えば相場を出し抜ける」なんて口が裂けても言わない。むしろ真髄は逆で、これは“出し抜かれる前に逃げて生き残る技術”の本だ。でもな、相場は生き残ってさえいれば、時間がお前を勝たせてくれる。だから今日は、派手な勝ち方じゃなく「逃げて生き残る型」を一緒に身につけていこう。
そもそも「兵法三十六計」とは?なぜ株式投資にこれほど効くのか

結論から言う。兵法三十六計が投資に効くのは、その思想の頂点が「勝てない戦いは逃げて生き残れ」という一点にあるからだ。退場せず長期で資産を築く投資の王道と、芯が完全に一致している。
三十六計ってのは、中国に伝わる兵法書だ。36の「計略(策)」を、状況別に6つのグループ——勝戦計・敵戦計・攻戦計・混戦計・併戦計・敗戦計——に整理した、いわば“策のカタログ”だな。成立時期ははっきりせず、明の末から清の初め頃にまとめられたとする説が有力だが、諸説ある。ここは断定せずにおく。
ここで「孫子の兵法と何が違うんだ?」と思うだろ。ざっくり言えば、孫子は“原則・思想”を説く本、三十六計は“具体的な計略の引き出し”を並べた本だ。孫子が「戦いとは何か」を語るなら、三十六計は「この局面ではこう動け」という実戦のレシピ集に近い。だからこそ、投資の“立ち回り”に直結する。
そして、ここが一番大事なところだ。36の計略の最後、締めくくりに置かれているのが第36計「走為上」——「三十六計逃げるに如かず」なんだ。あれだけ奇策を並べておいて、最後の結論が「まあ、勝てないなら逃げるのが一番だけどな」。これって、めちゃくちゃ誠実だと思わないか?投資で退場する奴は、なぜ退場するのか。地味に積み立ててる奴が退場することは、まずない。退場するのは決まって、逃げ時を逃して塩漬けにし、レバレッジで身動きが取れなくなった奴だ。俺がそうだった。だから、最後に「逃げろ」と言い切る三十六計は、投資と相性が良すぎるんだ。
ボッチ三十六計ってさ、相場を出し抜く裏ワザ集でしょ?なんか計略でうまいこと勝てそうじゃん!俺、そういうの得意そう!
ちょく逆だよボッチ。一番有名な教えが“逃げるが上策”だぞ。相場で真っ先に退場するのは、お前みたいに「出し抜けるっしょ」ってイキった逃げ下手だ。
- 三十六計は「奇策で勝つ本」ではなく、頂点に「逃げるが上策(走為上)」を据えた“生き残りの本”。だから長期投資と噛み合う。
- 孫子=原則・思想、三十六計=具体的な計略のカタログ。だから“立ち回り・引き際”に直結する。
- 計略は「暗記」して終わりではなく「自分の売買ルール」に変換して初めて武器になる。
【厳選】株式投資に効く兵法三十六計・おすすめ格言7選

三十六計は、その名の通り36もある。全部覚えようとすると、それこそ頭がパンクして肝心の相場で動けなくなる。だから絞った。投資で本当に効くのは、この7つでいい。
ちょく優先度の高い順に並べたから、上から順に自分の中に落としていってくれ。当然、トップは「逃げるに如かず」だ。
各計は「原文と読み → 本来の意味 → 投資への翻訳 → 俺の失敗談 → 明日からのアクション」の順で解説する。特に“俺の失敗談”は、読んでて恥ずかしくなるレベルで晒すから、反面教師にしてくれ。
【第1位】走為上(走ぐるを上と為す)=三十六計逃げるに如かず──負けを認めて逃げる勇気
全師(ぜんし)敵を避(さ)く ── 第三十六計「走為上」(敗戦計)。俗に「三十六計、走ぐるを上と為す」。
三十六計の締めくくりに置かれた、最も有名な計だ。本来の意味は「勝ち目のない強敵に対しては、無理に戦わず、軍を丸ごと退いて損害を避けるのが最善」ということ。ここで大事なのは、逃げることを“恥”ではなく“常道(当たり前の正しい判断)”として位置づけている点だ。逃げは負けじゃない。全滅を防ぐための、立派な戦略なんだ。
これを投資に翻訳すると、そのまま「損切りと、退場だけは絶対にしないこと」になる。多くの個人投資家は、買うことばかり考えて「どう逃げるか」を持っていない。だから含み損が出ると、「まだ戻る」「ここで売ったら負け」と粘り、傷をどんどん広げていく。孫子でいう不敗の思想の、最も実戦的な形がこの「走為上」なんだ。
白状する。俺は本当に、逃げるのが下手だった。損切りラインなんて決めずに買うから、下がり始めても「もう少し待てば」で動けない。ある下げ相場では、最初は10万の含み損だったものを、意地になって握り続けた結果、80万まで膨らませた。で、精も根も尽き果てた最悪のタイミング——つまり底値で、震える指で投げ売りした。あれは「逃げなかった」んじゃない。逃げ方を間違えたんだ。本当の「走」は、感情がぐちゃぐちゃになる前に、決めたラインで淡々と退くことだった。
ようこ損切りって、自分の負けを認めるみたいで、どうしても苦手なんです…。売った瞬間に反発したら悔しいし。
ちょくその“悔しい”が命取りなんだよ。逃げるのは負けじゃない。「全滅を防ぐ判断」だ。三十六計だって、最後の最後に置いた結論が“逃げるが上策”なんだぞ。粘って全部溶かすより、逃げて次の弾を残せ。
買う前に「いくらまで下がったら逃げるか(損切りライン)」を必ず決める。そして、そのラインに来たら“感情を挟まず機械的に”実行する。逃げ道を先に決めておくことが、お前を全滅から守る唯一の保険だ。
【第2位】以逸待労(逸を以て労を待つ)──焦って追うな、待って好機を取れ
逸(いつ)を以(もっ)て労(ろう)を待つ ── 第四計「以逸待労」(勝戦計)
意味はシンプルだ。「自軍は十分に休養して力を蓄えておき、敵が動き回って疲れ切るのを待ってから、万全の態勢で叩く」。自分から焦って攻めかからず、有利な状況が整うのをじっと待つ——という教えだな。
これを投資に翻訳すると、こうなる。高値を追うな。現金という体力を温存して、暴落や押し目という“好機”を待て。相場では「何もせず待つ」ことが、最強の一手になる局面がある。ところが多くの人は、上がっている銘柄を見ると「乗り遅れる」と焦って飛びつく。これが一番“疲れる”戦い方だ。
昔の俺は、この「待つ」が絶望的にできなかった。口座に現金があると、それだけで落ち着かない。「遊ばせておくのはもったいない」と、常に全力で買い付けていた——いわゆるフルインベスト状態だ。その結果どうなったか。数年に一度、必ずやってくる暴落という最高のバーゲンセールの時に、俺の手元には買う弾が1円も残っていなかった。安く買える千載一遇の好機を、指をくわえて見ているしかなかったんだ。あれほど悔しいことはない。
ちょく「休むも相場」なんて相場格言があるが、まさにこれだ。動き続けることが勤勉なんじゃない。エネルギーを溜めて好機を待つのも、立派な戦略なんだよ。
「常に資産の○割は現金で持つ」と、現金比率の下限を決めておく。そして「買いたくてたまらない時ほど、まず一呼吸置いて待つ」。待てる者だけが、暴落を“好機”に変えられる。
【第3位】隔岸観火(岸を隔てて火を観る)──熱狂とパニックには飛び込むな
岸を隔(へだ)てて火を観(み)る ── 第九計「隔岸観火」(敵戦計)
「敵の陣営が内部の混乱で自滅しかけている時は、下手に手を出して介入せず、川の対岸から静かに火事を眺めるように、その乱れが極まるのを待て」。焦って動けば、かえって敵を団結させてしまう。だから静観する——そういう計だ。
相場に置き換えると、これが効く。テーマ株の狂乱も、暴落のパニックも、“当事者”になるな。対岸から観察しろ。SNSが「爆上げ」で沸き立っている時、市場が「もう終わりだ」と絶望に染まっている時——そういう“火事”の中に飛び込んだ人間から、順番に焼かれていく。火の粉が鎮まってから、冷静に拾いにいけばいいんだ。
俺の失敗の典型がこれだ。あるテーマ株がSNSで祭りになっていた時、タイムラインが「今買わないと一生後悔する」で埋め尽くされていた。俺は完全に“当事者”になった。対岸で見ていればよかったのに、燃え盛る家に自分から飛び込んで、見事に天井を掴んだ。数日後、祭りは終わり、俺の口座だけが黒焦げになって残った。
ちょくあの時、川のこちら側で腕を組んで眺めていられたら——何度そう思ったかわからない。
「今すぐ乗らないと乗り遅れる」と焦らせてくる銘柄ほど、あえて最低1日“対岸”から眺める。一晩寝ても、まだ本当に良いと思えたら検討する。熱狂の渦中で下す判断は、たいてい高値掴みだ。
【第4位】打草驚蛇(草を打って蛇を驚かす)──いきなり全力で入るな、探りを入れろ
草を打(う)ちて蛇を驚(おどろ)かす ── 第十三計「打草驚蛇」(攻戦計)
この計は少し面白い。本来は「草むらをわざと叩いて、隠れている蛇(伏兵)を炙り出す」——つまり、疑わしい時はいきなり本隊で突っ込まず、まず小さく探りを入れて、相手の正体や隠れた危険を確かめてから動け、という教えだ。慎重な偵察の思想だな。
投資への翻訳はこうだ。新しい銘柄に、いきなり全力で入るな。まず「打診買い(試し玉)」で相場の反応を探れ。予定していた金額の一部だけを先に入れて、値動きや自分のメンタルの反応を見る。分割して入ることで、隠れた“伏兵”——つまり想定外の急落や、自分が耐えられない値動き——をあぶり出せる。
俺の300万溶かした話の核心が、まさにこれの真逆だった。探りなんて一切入れず、「これは上がる」と思い込んだ1銘柄に、いきなり全財産をぶち込んだ。草を叩くどころか、蛇がいるかもわからない藪に、目をつぶって全身でダイブしたようなものだ。案の定、そこには大蛇が潜んでいて、俺は一気に噛まれた。もし予定額の3分の1で試し買いをして、下げの反応を見てから判断していたら、傷はあんなに深くならなかった。
「打診買い(試し玉)」って具体的にどうやるの?
たとえば「この銘柄に30万入れたい」と思ったら、いきなり30万入れず、まず10万だけ買う。それで数日〜数週間、値動きと自分の心の動きを観察する。想定通りの動きで、含み損が出ても冷静でいられるなら、残りを追加する。逆に、少し下げただけで夜も眠れないなら、それは“自分の器に合っていない”というサインだ。試し玉は、銘柄の偵察であると同時に、自分のメンタルの偵察でもある。※長期の積立投資は「毎月コツコツ」自体が分割購入なので、この考え方と矛盾しない。
新規銘柄は、予定額の一部だけで“試し買い”する。一発で満額入れない。反応(値動き+自分の心)を見てから、残りを入れるかどうか決める。全力の一撃は、藪に潜む蛇に噛まれる一撃でもある。
【第5位】擒賊擒王(賊を擒えんとせば先ず王を擒えよ)──枝葉でなく本丸を押さえろ
賊(ぞく)を擒(とら)えんとせば先(ま)ず王を擒えよ ── 第十八計「擒賊擒王」(攻戦計)
「敵を本当に打ち破りたいなら、末端の兵をいくら倒しても意味がない。中心にいる首領(王)を捕らえろ」という教えだ。核心を突かなければ、敵はいくらでも立て直してくる。だから枝葉ではなく本丸を狙え、という話だな。
投資におけるお前の「王=本丸」とは何か。俺の答えはこうだ。日々の値動きやSNSのノイズ(枝葉)に振り回されるな。本丸=「自分は何のために投資しているのか」という目的と、コアとなる資産を押さえろ。目先の株価が上がった下がったで一喜一憂するのは、雑兵を追いかけ回しているのと同じだ。永遠に消耗するだけで、資産は増えない。
復活する前の俺は、完全に“雑兵狩り”に明け暮れていた。今日はこの材料、明日はあのニュース。目先の値動きという枝葉ばかり追いかけて、「そもそも自分は老後のために資産を作りたかったんじゃないのか?」という本丸を、完全に見失っていた。
ちょく目的を見失った投資は、ただのギャンブルだ。王を捕らえるどころか、自分がどこへ向かっているのかすら、わからなくなっていた。
「自分の投資の“王(目的)”は何か」を一文で紙に書く。例:「20年後の老後資金を、世界経済の成長に乗って作る」。値動きに迷った時は、必ずその一文に戻る。枝葉を追うのをやめ、本丸だけを見据えろ。
【第6位】瞞天過海(天を瞞きて海を過る)──相場は“見慣れた安心”に罠を仕込む
天を瞞(あざむ)きて海を過(わた)る ── 第一計「瞞天過海」(勝戦計)
三十六計の一番最初に置かれた計だ。意味は「あまりに堂々と、見慣れた日常の光景に紛れ込ませることで、大きな企てを相手に気づかせず通してしまう」。人間は“いつも通り”のものには警戒を緩める。その心理の隙を突く、という教えだな。
これを投資家として肝に銘じるなら、こうなる。相場も、SNSも、広告も、“見慣れた安心”に紛れた罠だらけだと知っておけ。「絶対に儲かる」「今が最後のチャンス」「この銘柄はまだ誰も知らない」——こういう甘い言葉は、日常のタイムラインに自然に溶け込んで、お前の警戒心をすり抜けてくる。ここで一番大事な心構えを言う。「自分が相場を出し抜ける側だ」と思うな。「自分が一番騙されやすいカモだ」と思え。
俺はこの“瞞天過海”に、しっかり80万円払わされた。「10倍株の見つけ方」「億り人の投資術」——そんな謳い文句のセミナーや情報商材に、次から次へと金を溶かした。今思えば、本当に儲かる手法を、なんでわざわざ他人に売るんだ?って話だよな。売ってる本人が一番儲かる仕組み、それこそが仕組まれた罠だった。日常のSNSに自然に流れてくるから、俺はそれを“罠”だと気づけなかった。出し抜くつもりで、見事に出し抜かれる側にいたんだ。
ボッチ“瞞天過海”ってことはさ、つまり俺も相場や周りを騙して、うまいこと出し抜いて勝てるってことっしょ?よし、やってやる!
ちょく逆だっつってんだろ。お前が一番、騙されやすいカモだって話だ。「絶対」「今だけ」「限定」に飛びつく奴から順に溶けていく。頼むから、俺の屍を越えてくれ。
「絶対・急げ・限定」——この3語のどれかが出てきた話からは、一旦離れる。そして「この話で得をするのは誰か?」を必ず考える。うまい話が“いつも通り”の顔をして近づいてくる時こそ、最も危ない。
【第7位】反客為主(客を反して主と為す)──コツコツ主導権を握って“主役”になれ
客(きゃく)を反(かえ)して主(しゅ)と為(な)す ── 第三十計「反客為主」(併戦計)
最後は、守り一辺倒だった三十六計の中で、唯一“攻め”に転じる計を選んだ。意味は「最初は招かれた側の受け身の“客”に過ぎなくても、少しずつ足場を固め、隙をついて主導権を奪い、ついには“主人”の座に着く」。一気にではなく、じわじわと立場を逆転させていく——という教えだ。
投資に翻訳すると、これは「最初は非力な入金でも、積立を淡々と続け、時間と複利を味方につけて、いつか資産の“主役”になる」という話になる。始めた頃の毎月数万円なんて、相場全体から見れば“客”ですらない、ただの通行人だ。でも、それを10年、20年と続けると、複利が効いて、気づけばお前自身が資産形成の“主人”になっている。逃げて、待って、静観して——その守りの果てにある、唯一にして最強の“攻め”がこれだ。
これは数少ない、俺の前向きな話だ。どん底からインデックスの積立を始めた頃は、毎月の入金額なんて雀の涙で、正直「こんなの意味あるのか」と何度も思った。相場の“客”どころか、隅っこで小さくなっている感覚だった。でも、やめずに続けた。すると数年後、暴落を何度か越えたあたりで、ふと口座を見て気づいた。「あれ、いつの間にか、これが俺の生活の土台になってる」と。
ちょく派手さは1ミリもない。でも、地味に積み上げた者だけが、静かに“主”の座に着けるんだ。
毎月の自動積立を設定し、「10年かけて客から主になる」前提で相場を眺める。目先の1年の上下は、20年の物語の中の“さざ波”だ。続ける者だけが、時間を味方の軍勢に変えられる。
ここまでの7つを、一枚の表にまとめておく。迷った時はここに戻ってこい。
| 順位 | 格言(計) | 投資での意味(超要約) |
| 1 | 走為上(逃げるに如かず) | 損切りと退場回避。逃げる勇気が生存率を上げる |
| 2 | 以逸待労 | 高値を追わず、現金を持って好機を待て |
| 3 | 隔岸観火 | 熱狂とパニックに飛び込むな、対岸から静観 |
| 4 | 打草驚蛇 | いきなり全力で入るな、打診買いで探れ |
| 5 | 擒賊擒王 | 枝葉でなく本丸(目的・コア)を押さえよ |
| 6 | 瞞天過海 | 相場は罠だらけ、うまい話を疑え |
| 7 | 反客為主 | 積立と複利で、コツコツ資産の主役になれ |
危険!三十六計を“誤読”すると大損する初心者の3つのワナ

ここからが本番だ。三十六計は、正直に言うと“物騒な計”が多い。騙し合い、奇襲、全力集中——切り取り方を間違えると、途端に「博打の言い訳」になる凶器だ。都合よく誤読して、大損への免罪符に使う奴が後を絶たない。
俺も全部通った道だから、先に潰しておく。この3つのワナには、絶対にハマるな。
ワナ①「借刀殺人(刀を借りて人を殺す)」→“レバレッジで効率よく勝てる”という誤読
三十六計の第三計に「借刀殺人」がある。本来は「自分の戦力を消耗させず、第三者(同盟国など)の力を借りて敵を討て」という、なかなか賢い計だ。これを「他人の刀=レバレッジ・信用取引・借金の力を借りれば、少ない元手で効率よく大きく勝てる」と読む奴がいる。これが地獄への一丁目だ。
投資における“借りた刀”は、諸刃どころじゃない。相場が逆に動いた瞬間、その刀は敵ではなくお前自身を斬りにくる。追証(追加保証金)や強制ロスカットという形でな。
俺は個別株で大損した後、「レバレッジをかければ一発で取り返せる」と、まさにこの誤読をやった。借りた刀を振り回した結果、1か月で資産が半分になった。売却ボタンを押す指先が、氷みたいに冷たかったのを今でも覚えている。
ちょく借刀殺人は、返り血を浴びない前提の計だ。初心者が使えば、真っ先に自分が血を流す。
ワナ②「上屋抽梯(屋に上らせて梯を抽く)」→“退路を断って全力集中”という誤読
第二十八計「上屋抽梯」は、「敵を屋根の上におびき上げてから、梯子を外して退路を断ち、袋の鼠にする」という計だ。これを「自分が退路を断って全財産を一点に賭ければ、火事場の底力で勝てる」と読む——いわゆる“背水の陣”的な発想だな。断言する。投資でこれをやったら、ただの自滅だ。
そもそも「上屋抽梯」は、梯子を外すのは“敵”に対してやる計であって、自分で自分の逃げ道を塞ぐ話じゃない。そして何より、これは三十六計の頂点である「走為上(逃げるに如かず)」と真正面から矛盾する。
逃げ道を残せと説く本の教えを、逃げ道を断つ言い訳に使う——これほど本末転倒な誤読はない。俺が生活費まで相場に突っ込んで、暴落と車の修理代が重なった時に底値で投げ売りしたのは、まさに自分で梯子を外していたからだ。逃げ道さえ残っていれば、あの時“走る”ことができた。
ワナ③「趁火打劫(火事場泥棒)」→“暴落に全財産で突っ込む”という誤読
第五計「趁火打劫」は、「敵が火事(内乱や災難)で混乱している隙に乗じて、一気に利を奪う」という計だ。これを「暴落パニックの時に全財産を突っ込めば、底値で大量に仕込んで一発逆転できる」と読む奴がいる。方向性は嘘じゃない。暴落が“買い場”なのは事実だ。だが、決定的に抜けている前提がある。
「火事場泥棒」ができるのは、自分の家が燃えていない者だけだ。趁火打劫の大前提は「自分は万全(不敗の地)である」こと。
生活防衛資金も残さず、全財産で落ちるナイフを掴みにいくのは、火事場泥棒じゃない。燃え盛る家に、自分から飛び込む放火自殺だ。暴落は一度で底を打つとは限らない。突っ込んだ後にさらに半値になったら、退場が確定する。
ちょく好機を拾うのは正しい。だが、それは「生活防衛資金を残した余力で・分割で」拾うのが鉄則だ。
- 借刀殺人=レバレッジで効率よく勝てる、ではない(借りた刀は暴落時にお前を斬る)
- 上屋抽梯=退路を断って全力集中、ではない(頂点の「走為上=逃げ道を残せ」と真逆)
- 趁火打劫=暴落に全財産で突っ込む、ではない(拾うのは“不敗の余力で・分割で”が鉄則)
三十六計×新NISA|格言を“実戦”に落とし込む4ステップ

ここまで読んで「いい話だった」で終わるなら、この記事を読んだ意味は半分もない。計略は所詮、思想の道具箱でしかない。今日の口座操作に落として初めて武器になる。ってことで、7つの計を“実戦”に変換する4ステップを用意した。
ようこちょうど今は新NISAという最高の“戦場”がある。使わない手はないわ。
何より先に“撤退路”を作る。個別株を買うなら損切りラインを決める。そして、生活費6か月分を現金で確保して、これは絶対に投資に回さない“聖域”にする。逃げ道さえあれば、どんな相場が来ても「走る(退く)」ことができる。攻める前に、まず逃げ道だ。
新NISAの「つみたて投資枠」で、低コストのインデックスファンドを自動積立に設定する。信託報酬は年0.1%前後以下が一つの目安(数値は執筆時点・一般論)。全世界株式やS&P500連動型なら、1本で世界中に自動分散できる。あとは焦って高値を追わず、力を蓄えて待つ。積立の自動化こそ、最強の「待つ技術」だ。
暴落の絶望も、テーマ株の熱狂も、対岸から眺める。パニックの渦中で売買しない。そして「絶対・今だけ・限定」の煽りは罠と見なして無視する。積立を自動化してあれば、SNSと距離を取っても投資は勝手に続く。“見ない勇気”が、お前を火事場と罠から守る。
あとは、続けるだけ。積立をやめず、配分の見直しは年1回だけの“対応”にとどめる。最初は相場の“客”でも、10年20年と続ければ、複利が効いて、いつしかお前が資産の“主”になる。派手な奇策は要らない。生き残って積み上げた者が、最後に主役の座に着く。
この4ステップを、三十六計の言葉でまとめ直すとこうなる。「逃げ道を確保し(走)」「力を蓄えて待ち(逸)」「熱狂を静観し(観)」「コツコツ主役になる(反客為主)」。派手さは一切ない。でも、これが“逃げて生き残る”という三十六計の思想を、そのまま今日の投資に落とし込んだ型だ。
ようこ結局、派手な奇策より、地味な積立と“逃げ道の確保”が最強ってことなんですね。ちょっと拍子抜けするくらいシンプルです。
ちょくそう。だって三十六計の一番の結論が“逃げるが上策”だからな。奇策を全部並べた挙句に「まあ逃げて生き残るのが一番だ」って締めてるんだ。地味に生き残る奴が、最後まで戦場に立ってる。
元本割れのリスクは、どんなやり方をしても消えない。そこは正直に言っておく。だが、この4ステップは「大勝ち」を狙う型じゃなく「大負けしない」型だ。リスクをゼロにはできないが、致命傷を避ける確率は確実に上がる。
もっと三十六計を学びたい人へ|投資に活かす“おすすめの読み方”

「もっと三十六計を深掘りしたい」——そう思ってくれたなら、先輩として嬉しい。ただ、学び方を間違えると時間を溶かすから、投資に活かすための“おすすめの読み方”を伝えておく。
三十六計の本は、ざっくり3タイプある。自分のレベルに合うところから入ってくれ。
- ①原文・書き下しタイプ:漢文の格調をそのまま味わえるが、初心者にはハードルが高い。
- ②現代語訳・エピソード解説タイプ:36計それぞれの成り立ちや故事を今の言葉で読める。まず全体像を掴みたいならここから。
- ③ビジネス・投資向け応用タイプ:計略を仕事や交渉、資産運用に応用して解説してくれる。実戦に落としたいなら相性がいい。
俺のおすすめは、初心者なら②か③から入ること。そして、これが一番大事なんだが——36計を全部暗記しようとするな。全部覚えても、投資は1円も上手くならない。それより、この記事で一つでも「これ、俺のことだ」と刺さった計があったなら、それを座右にする方が100倍効く。特に、まずは頂点の「走為上(逃げるに如かず)」を体に叩き込んでくれ。
それと、余裕があれば孫子の兵法とセットで学ぶと、理解が一段深まる。孫子が「戦いとは何か」という“原則”を教えてくれるのに対し、三十六計は「この局面ではこう動け」という“具体策”をくれる。原則と具体策、両輪が揃うと、相場での立ち回りに一本の背骨が通る。ただし、あれもこれもと手を広げると消耗戦だ。まずは本記事の7計を体に入れる。話はそれからだ。
そして、投資に活かす最大のコツはこれだ。「読んで終わりにするな。1つの計を、1つの自分ルールに変換して、紙に書け」。たとえば「走為上」を読んだら、「損切りは○%で機械的に実行する」という自分ルールに変換する。
ちょく計略が“ルール”になった瞬間、それはお前の血肉になる。読書メモで終わらせるな。

新NISAにおすすめネット証券3社

2024年1月に始まった新NISAの口座開設が加速しています。
金融庁が2026年7月3日に公表した調査によると、2025年12月末時点のNISA口座数は2,821万口座、累計買付額は71兆円に達しました。
ボッチ日本証券業協会の調査を見ると、2026年1~5月だけでも164万口座が新たに開設されているよ。

引用|日本証券業協会|「NISA口座の開設・利用状況調査結果(証券会社10社・2026年5月末時点)」の公表について
ようこ今回紹介するSBI証券・マネックス証券・楽天証券は、いずれも口座開設料と口座維持費が無料です。
ちょく僕は下記の3社とも開設して利用しています。ただし、取引内容によっては為替手数料や信託報酬などがかかる場合はあります。
3社の特徴や良さをそれぞれ紹介するので、参考にしてください。
SBI証券|投資初心者にも使いやすい!つみたて投資枠の対象ファンドが豊富
| つみたて投資枠対象商品 | クレカ積立 | 貯められるポイント |
295本 | 三井住友カード/Olive タカシマヤカード 東急カード アプラスカード UCSマークがついたクレジットカード 大丸松坂屋カード オリコカード | Vポイント dポイント PayPayポイント Pontaポイント JALのマイル |
| ポイント付与率 | 新NISAにおすすめ度 | ポイントの使い道 |
| 0%~最大3.0 % ※年間利用金額に応じて、ポイント付与率が変動する ※三井住友カード Visa Infiniteは最大6.0% | ネット証券口座数No.1※1 新NISA取引は投資信託・国内株式・米国株式・海外ETFの売買手数料が無料 | iD加盟店やVisaのタッチ決済 ANAマイル Vポイント投資など |
※1 SBIの口座数には、2019年4月末以降SBIネオモバイル証券(2024年1月9日、SBI証券と
合併)の口座数、2020年10月末以降SBIネオトレード証券の口座数、2021年8月末以降
FOLIO口座数を含む
SBI証券はこんな人におすすめ!
- ①Vポイント、Pontaポイント、dポイント、PayPayポイント、JALのマイルのどれかを貯めたい人
- ②三井住友カードやOliveを持っている人(クレカ積立でVポイントが貯まる)
- ③最低金額100円という少額から積立投資を始めたい人
- ④手数料を最小限に抑えて投資したい人
- ⑤業績が右肩上がりの安定した企業で投資したい人
キャンペーン情報
SBI証券ではキャンペーンを実施中です。
他のみんなよりもお得な特典をゲットして、新NISAを始めたい方はキャンペーンを利用しましょう。
詳しくはSBI証券キャンペーンの記事をご覧ください。

SBI証券は、つみたて投資枠の商品数が業界トップのネット証券です。
三井住友カードやOliveのクレカ積立などで貯めたVポイントは、国内株式や投資信託の金額指定買付・積立買付に利用できます。
新NISA関連の動画セミナーやシミュレーション機能もあり、投資初心者に手厚く安心です。
SBI証券を利用した人の声を見る
※僕の元同僚や知人に、直接話を聞かせてもらいました。
マネックス証券|dカード積立に対応!カードの種類や利用条件に応じてdポイントが貯まる
| つみたて投資枠対象商品 | クレカ積立 | 貯められるポイント |
283本 | マネックスカード dカード | マネックスポイント dポイント |
| ポイント付与率 | 新NISAにおすすめ度 | ポイントの使い道 |
0.2%~最大3.1% ※dカードは積立金額でポイント還元率が変動する 5万円以下:1.1% 5万円超過~7万円以下:0.6% 7万円超過~10万円以下:0.2% ※最大3.1%還元はdカード PLATINUMの場合 | 新NISA取引は売買手数料が 無料※1 | Amazonギフトカード Pontaポイント WAONポイント Vポイント dポイント投資など |
※1 日本株、米国株、中国株についてNISAで取引可能なのは現物取引です。
マネックス証券はこんな人におすすめ!
キャンペーン情報

マネックス証券ではdカード積立開始を記念して、NTTドコモとの「dカード積立開始記念キャンペーン」を実施中です。
dカード積立とショッピング等で、dカード積立の積立額の最大10.0%をdポイントで還元するキャンペーンです。
クレカ積立でポイントを効率よく貯めたい方や、米国株投資に興味がある方は、マネックス証券の口座開設を検討してみてくださいね。

マネックス証券はクレカ積立の基本ポイント還元率がNo.1の1.1%なので、クレジットカード決済でポイントを効率よく稼ぎたい方には特におすすめです。
クレカ積立にdカード®・dカード GOLD®・dカード PLATINUMが使えるようになったので、dポイントがざくざく貯まります。
マネックス証券で口座開設すれば無料で利用できる、銘柄スカウターは銘柄探しを超効率化できる便利アプリです。
ようこ新NISAの銘柄を分析するなら、マネックス証券の銘柄スカウターが神ツールで使いやすいわ。

楽天証券|楽天ユーザーにお得!楽天ポイントを投信積立にも使える
| つみたて投資枠対象商品 | クレカ積立 | 貯められるポイント |
290本 | 楽天カード | 楽天ポイント |
| ポイント付与率 | 新NISAにおすすめ度 | ポイントの使い道 |
| 0.5%~2.0% ※カードのランクでポイント還元率が変動 ※年間カード利用額を問わずポイント還元率は固定 ※最大2.0%還元は楽天ブラックカードの場合 | NISA口座数が業界最多の600万口座突破※1 新NISA取引は投資信託・国内株式・米国株式・海外ETFの売買手数料が無料 | 楽天経済圏での買い物 楽天ポイント投資など |
※1 金融庁「NISA口座の利用状況調査(令和6年9月末時点)」および各社ホームページ上での開示情報により、楽天証券にて集計
楽天証券はこんな人におすすめ!
- ①楽天ポイントを貯めている人
- ②楽天カードを持っている人(クレカ積立で楽天ポイントが貯まる)
- ③クレジットカードの年間利用金額を気にせずクレカ積立したい人
- ④初心者でも使いやすい操作画面がいい人
- ⑤日本経済新聞社が提供する日経テレコン楽天証券版を無料で読みたい人
キャンペーン情報
楽天証券ではキャンペーンも実施中です。
新NISAをお得に始めたい方は、キャンペーンを利用しましょう。
詳しくは楽天証券キャンペーンの記事をご覧ください。

楽天証券は楽天カードクレジット決済で月10万円+楽天キャッシュで月5万円利用すれば、最大月15万円までポイント還元対象です。
楽天証券のクレカ積立は年間カード利用額を問わずポイント還元率が固定なので、毎年のカード利用額を気にせず積立ができます。
楽天カードや楽天銀行の口座があれば入金やポイント獲得もスムーズなので、楽天経済圏を利用している人には特におすすめです。
楽天証券を利用した人の声を見る
※僕の知人に直接話を聞かせてもらいました。
よくある質問(FAQ)
- 兵法三十六計を覚えれば、株で勝てますか?
-
正直に言う。勝てはしない。三十六計は「勝つ魔法」じゃないからな。でも、確実に“負けにくく”なる。特に頂点の「走為上(逃げるに如かず)」——つまり損切りと退場回避を体得できるかどうかが、生死を分ける。相場は、生き残ってさえいれば時間が味方する世界だ。だから“負けにくくなる”というのは、実は“最終的に勝つ確率が上がる”のと同じ意味なんだ。
- 兵法三十六計と孫子の兵法は、何が違うんですか?
-
ざっくり言うと、孫子=“原則・思想”を説く本、三十六計=“具体的な計略のカタログ”だ。孫子が「戦いの本質」を語るのに対し、三十六計は「この局面ではこう動け」という実戦のレシピ集に近い。成立も三十六計の方が後世(明末〜清初頃とする説が有力だが諸説あり)とされる。投資にはどちらも効くが、三十六計は特に“逃げ方・待ち方・立ち回り”の実戦知として使いやすい。両方セットで学ぶと理解が深まる。
- 三十六計はデイトレ・短期売買に使えますか?
-
一見、騙し合いや奇襲の計が多いから短期向きに見える。だが要注意だ。相場で日々戦っているのは、億単位の資金と最先端システムを持つプロの機関投資家。片手間の個人が、その連中を“計略”で出し抜ける前提そのものが危うい。むしろ三十六計の真価は「走(逃げる)」「逸(待つ)」「観(静観する)」という守りの計にあって、これは長期・低頻度の投資でこそ活きる。短期で使うなら「己を過信するな」の戒めとして使うのが正解だ。
- 初心者は、まずどの計から覚えればいいですか?
-
迷わず「走為上(三十六計逃げるに如かず)」の一つでいい。損切りと退場回避——この“逃げる技術”を体に入れるだけで、生き残る確率が段違いに上がる。初心者が大損する原因の大半は、逃げ遅れと、逃げ道を自分で塞ぐ全力集中だ。まず「逃げていい」「逃げるのが上策だ」と腹に落とす。それができたら、次に「以逸待労(待つ)」と「隔岸観火(静観)」を足していけばいい。
まとめ|三十六計の頂点は「逃げるに如かず」──生き残った者だけが、勝つ

長い記事に最後まで付き合ってくれて、ありがとうな。最後に、株式投資に効く兵法三十六計のおすすめ格言7選と、そこから導いた“守りの三本柱+攻めの一手”を、もう一度だけ振り返っておく。
- 走(逃げる)(走為上=逃げるに如かず)── 損切りと退場回避。逃げる勇気が、次の戦場に立たせてくれる
- 逸(待つ)(以逸待労)── 高値を追わず、現金を持って好機を待て
- 観(静観する)(隔岸観火)── 熱狂とパニックには飛び込むな、対岸から観よ
- 主(主役になる)(反客為主)── コツコツ積立で、時間と複利を味方に資産の主になれ
そして残りの3つ——「打草驚蛇(探りを入れろ)」「擒賊擒王(本丸を押さえろ)」「瞞天過海(罠を疑え)」。これらを胸に刻んでおけば、お前は少なくとも“自滅”はしなくなる。
いいか、最後にこれだけは言わせてくれ。派手な奇策で勝とうとするな。逃げて、待って、生き残れば、時間がお前を勝たせてくれる。俺は勝ち方を教えられるほど立派な投資家じゃない。でも、負け方だけは誰よりも知っている。逃げ遅れて300万溶かして、情報商材に80万払って、レバレッジで資産を半分にして、妻に見放されかけた。その全部が、「三十六計逃げるに如かず」を知らなかった——いや、知っていても実行できなかった結果だった。
勝ち方を学ぶ前に、負け方を学べ。そして、負けそうな時は、迷わず逃げろ。それが、俺が屍の山から拾い上げた、たった一つの真実だ。
ちょくこの記事で刺さった計を、今日、一つでいいから紙に書いて、お前の“自分ルール”に変えてくれ。三十六計、逃げるに如かず。そして——俺の屍を越えてくれ。
※本記事は投資に関する情報提供・考察を目的としたものであり、特定の銘柄や手法を推奨するものではありません。また、兵法三十六計の成立年代・解釈には諸説あり、投資への応用は一つの解釈・例えとして紹介しています。投資には元本割れのリスクがあります。最終的な投資判断は、必ずご自身の責任で行ってください。










